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七生
「七生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ていかなくたっていいじゃござんせんか」 「あいかわらずものわかりの悪いやつだな。
七生までも勘当されたといったじゃねえか。あまつさえ、千両もの大金をねだりに行くん....
「自転車日記」より 著者:夏目漱石
解しておくなり、万一余を豪傑だなどと買被《かいかぶ》って失敬な挙動あるにおいては
七生まで祟《たた》るかも知れない、 忘月忘日 人間万事漱石の自転車で、自分が落....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
きながら、ようも見に来られたのう。 おきん 覚えとれ! わしはな、首は飛んでも、
七生まで村中へ崇ってやるからなあ! 村人一 何いうだ。みんなわれたちが、人のええ....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
、悲痛な言葉を浴びせたに始まる。 「喜多公、よく覚えて置けよ。殺された女の恨みは
七生|祟るっていうからな」 「何んですねえ、親分。冗談じゃねえ」 「なに! 女房....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
りである。 暢彦」という言葉を教わって来たので、しきりにそれを口にする。私も「
七生報国」と書いて、玄関の上にかかげた。 ◯自分一人死ぬのはやさしい。最愛の家族....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
もおそろし、さりとて夢さら御厚意|蔑にするにはあらず、やさしき御言葉は骨に鏤んで
七生忘れませぬ、女子の世に生れし甲斐今日知りて此嬉しさ果敢なや終り初物、あなたは....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
っている。物質のもとは不滅であるという唯物論的一元論を、川端康成は、この作品中で
七生輪廻や転生の可能へねじまげてしまっている。 よしんば、作者自身龍江ほどそれ....
「幸運の手紙のよりどころ」より 著者:宮本百合子
かいう云いかたも執念めいた響きを添える。七巻きとか七巻き半とかいう表現は、仏教の
七生までも云々という言葉とともに、あることがらを自分の目前から追い払ってもまだそ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 「お前、ホンまに嬉しいか」 「離れまいぞ」 「離れまじ」 「未来までも」 「
七生までも」 「さあ、お前、これでも生きたいと言わしゃるか」 「ああ、死にたい」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、未来は阿弥陀浄土に生れるのが本望なんだから、銭金や米穀なんぞは眼中に置かねえ、
七生までも手向いをしやがる、慾に目のねえのも怖《こわ》いが、慾のねえ奴にも手古摺....
「栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
入って居らん。若し戻りよってもきっと敷居をまたがせてはならんえ。 事によったら
七生までの勘道や。 栄蔵は、自分と同年輩の男に対する様な気持で、何事も、突発....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
は無い。われもひとを恨めば、ひとも我を恨もう。つまりは五分五分じゃ。恨まば恨め、
七生の末までも恨むがよい。 与五郎 おのれ……。 (起たんとしてよろめくを、玉琴....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
ない。その頃は自分もやはり若くて美しくて、女にすかれて、道楽して、とうとう実家を
七生《しちしょう》まで勘当《かんどう》されてしまったが、今になってはその頃の事は....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ぜだろう、彼にもわからない。じいんと胸が傷んでいた。敵にまわしたくない敵、しかも
七生までの敵ぞと自分へ宣言して会下山に立った敵。にもかかわらず、彼はなお、正成が....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
でおしたような旧説や見馴れた材料でしかない。 また、むかしから余りにも有名な“
七生報国”のことばなども、これを史観、文学観、今日の眼からどうみるべきか。いずれ....