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「七癖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七癖の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
なの満員状態を呈していると考えても、断然間違いはないのである。 早い話がなくて七癖、あって四十八癖というではないか。見っともない、下らない習慣が、いくら他人に....
佳日」より 著者:太宰治
ろう。大隅君は、うれしい時に限って、不機嫌な顔をする男なんだ。悪い癖だが、無くて七癖というから、まあ大目に見てやるんだね。」まことに師の恩は山よりも高い。「時に....
息を止める男」より 著者:蘭郁二郎
無くて七癖というように誰れでも癖は持っているものだが、水島の癖は又一風変っていた。それ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
なみいどんが、人目を偸んでこっそりと喫っていたのは気の毒でした。 人にはなくて七癖、みいどんにはもう一つ朝寝坊の癖がありました。その頃店員の室というのはやっと....
名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
のに、つい筆がすべつて……。尤も、われとわが身を悪くいふ癖も、名古屋人間の無くて七癖の一つかも知れぬ。筆者は典型的の名古屋人なのである。 『花の名古屋の碁盤割、....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
つ児の魂百までだ、それが抜けねえ。ええか、もっとも十人十色、形あ違う。が、なくて七癖あって四十八癖、ぼんやりしてる時あお互えによく為体の知れねえ図面や模様を塗た....
私本太平記」より 著者:吉川英治
落ちたようにその手を振った。「痛いことは仰せられな。おたがいさまだ。それ、人には七癖とか。ひと癖は執事にもゆるされい」 「ちと冗談がすぎましたかな。御執事は正直....