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七等
「七等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七等の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
れて行った。それでこの人生の行路においてひとり九等官のみならず、三等官、四等官、
七等官、その他あらゆる文官、さては誰に忠告をするでもなく、誰から注意をうけるでも....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
った。婦人連も、まるで洪水のように押し流されている。…… おや、彼の知り合いの
七等官がやって来る。コワリョーフはこの男のことを中佐中佐と呼んでいた。殊に局外者....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
時分はよしと諸砦に突出を命じた。北国勢全く潰えて、北へ西へと落ちて行った。小原新
七等七八騎で、盛政等を落延びさせんと、小高き処で、追い来る秀吉勢を突落して防いで....
「ポラーノの広場」より 著者:宮沢賢治
前十
七等官 レオーノ・キュースト誌 宮沢賢治 訳述 そのころわたくしは、モリー....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
いろの生き物を使うのを見た。 七匹の亀を飼っている者がある。その大小は一等より
七等に至る。かれらを几の上に置いて、合図の太鼓を打つと、第一の大きい亀が這い出し....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
他旗本から抜け出でて進み戦った岡左内、西村|左馬允《さまのすけ》、岡田大介、岡半
七等、いずれも崛強《くっきょう》の者共で、其戦に功が有ったのだったが、皆令を犯し....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
めから韻律を否定するに如《し》かずである。なぜなら一つの文の中で、八六、三四、五
七等の、種々雑多な音律を取り混ぜるのは、それ自ら散文の形式だからだ。韻文の韻文た....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
講義や輪講等へ出席する。四書小学の解釈が出来ると六等になり、五経の解釈が出来ると
七等になり、それで全課程を終るのである。私は江戸に居る時、孟子の半ばまで父から授....
「徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
ーといったようなもののあるのは面白い。第十二、三十六、三十七、五十六、七十三、百
七等の諸段はその例である。いずれも平凡と云えば平凡のことであるが、この平凡事を忘....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
等賞をとり、卒業式に大統領と握手しているんだ。こんどの超特大惨敗で、日本は第五十
七等国へ下落するかもしれないけど、人間の素質にはなんの変りもない。戦争に負けたっ....
「金狼」より 著者:久生十蘭
やしく叩頭して警部に渡した。 「姓名は?」 「乾峯人《いぬいみねと》。……高等官
七等。元逓信省官吏。只今は恩給で生活いたし、傍ら西洋古家具骨董商を営んでおるので....
「瘤」より 著者:犬田卯
われるような上下色沢の不揃いな金モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官
七等の栄誉を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである。)これにつ....