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七絶
「七絶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七絶の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
半未全
到老始知非力取 三分人事七分天
趙甌北《ちょうおうほく》の「論詩」の
七絶はこの間の消息を伝えたものであろう。芸術は妙に底の知れない凄《すご》みを帯び....
「青年」より 著者:森鴎外
物音も聞えない。只早川の水の音がごうごうと鳴っているばかりである。伊藤公の書いた
七絶の半折を掛けた床の間の前に、革包が開けてあって、その傍に仮綴の inocta....
「堺事件」より 著者:森鴎外
を前に置かれた時、箕浦は、 「甚だ見苦しゅうはございまするが」と挨拶して、腹稾の
七絶を書いた。 「除却妖氛答国恩。決然豈可省人言。唯教大義伝千載。一死元来不足論....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ってみる」 前のは山陽の詩で、それを吟じたのは、たしか南条――次のは藤井竹外の
七絶で、五十嵐甲子男が次の如くうなり出しました。 山は平原を擁して駅路長し 即....
「西航日録」より 著者:井上円了
入ったのであった。) 船中にありて過般の哲学館事件を想起し、感慨のあまり、左の
七絶をつづる。 講堂一夜為風頽、再築功成復化灰、遺恨禍源猶未尽、天災漸去又人災。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
スボンがかく退歩せるにあらずして、ほかの市街の大いに発達せるによる。リスボン偶成
七絶一首あり。 千重屋向熱、樹陰傾尽納涼杯。 (いくえにも重なるような家屋が湾に....
「病」より 著者:正岡子規
だけ気が紛《まぎ》れて居るが、そんな事も度々はない。退屈の余り凱旋《がいせん》の
七絶が出来たので、上の桟敷の板裏へ書きつけて見たが、手はだるし、胸は苦しし遂に結....