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七色
「七色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七色の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
グの家へも時々話しに出かけました。マッグはいつも薄暗《うすぐら》い部屋《へや》に
七色《なないろ》の色硝子《いろガラス》のランタアンをともし、脚《あし》の高い机に....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
やけつく強い日光。青い海。白い珊瑚《さんご》。赤い屋根。緑の密林《ジャングル》。
七色の魚群《ぎょぐん》。バナナ。パパイヤ。サワサップ。マンゴスチン。海ガメ。とか....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
と黒と黄との畳一枚位もあろうと思われる三角形ですさまじい宇宙をつくっていました。
七色とりどりの酒瓶が並んでいる帳場の棚には、これも鋭角三角形でとりかこまれていま....
「赤外線男」より 著者:海野十三
、これを見給え」 学士はダリアを引っぱって、色盲検査図の前につれて来た。それは
七色の水珠が、円形に寄りあっているのだが、色の配列具合によって、普通の視力をもっ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
ぼれてくる、古代金貨に宝玉の類……ヘクザ館の塔なる聖壇のうえには、みるみるうちに
七色の宝の山がきずかれていったのである。…… 四馬剣尺を頭目とする、悪人一味は....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
だった。 救援艇隊では、テッド隊長の命令によって、各艇の外側に照明をうつくしい
七色の虹のような照明にかえた。各艇は輪になって、そのまん中にギンネコ号を迎える隊....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
海底国の入口 三人をのせて樽ロケットは海中をいく。 海草《かいそう》の林も
七色の魚群もうしろに走り去って、あたりは急にうすぐらくなった。軟泥《なんでい》を....
「恐竜島」より 著者:海野十三
サンのこぐ櫂《かい》が、深みどりの水面を破って、白い小さい泡をまき起すあたりに、
七色の美しい小魚がたわむれていた。 ボートは珊瑚礁《さんごしょう》の海を気持よ....
「火星探険」より 著者:海野十三
ニー博士は大統領の車に同乗して、はなばなしいニューヨーク入りをした。一行の上に、
七色の紙が花のように降り、市民たちは家もすっかり空っぽにして沿道に集り、歓呼をあ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
か、その無電は途中でぷつんと切れてしまった。そして山岸少年の耳にかけた受話器に、
七色の笛のようなうなり音がはいってきた。 「機長、地上からの送信に、異状がおこり....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
たりはもううすぐらくなりかけた。 空の遠くには、まだ極光が現れ、そのうつくしい
七色の垂れ幕がしずかに動いてゆく。 そのとき空の一角から、轟々と爆音がひびいて....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
、鳶のように魚の腹を握まねばならない。その腸を二升瓶に貯える、生葱を刻んで捏ね、
七色唐辛子を掻交ぜ、掻交ぜ、片襷で練上げた、東海の鯤鯨をも吸寄すべき、恐るべき、....
「橋」より 著者:池谷信三郎
の切子硝子の菓子鉢を取りだした。それを高く捧げてみた。電灯の光がその無数の断面に
七色の虹を描きだして、彼女はうっとりと見入っていた。 彼女の一重瞼をこんなに気....
「虹と感興」より 著者:上村松園
て、そこに一種の清い柔かい何かが醸し出されるなら、仕合せだと考えます。 虹は、
七色から成立っておると申しますが、屏風のは、かっきり明らかに
七色を組合せたという....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
し、高廈大館少なし。住民にいたりては、白色、黄色、銅色、鉄色、黒白混色等ありて、
七色に分かつことを得という。これまた一奇観あり。 十六日、晴れ。午前、美術館を....