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七賢
「七賢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七賢の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
って来たが、そのなかに※采という画家もまじっていた。 その※采があるとき竹林の
七賢人の図をかいて、それが甚だ巧みに出来たので、観る者いずれも感嘆していると、一....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
っぱつまり、旅の仮寝の枕元の一輪を、日本浪曼派と名づけてみた。この一すじ。竹林の
七賢人も藪から出て来て、あやうく餓死をのがれん有様、佳き哉、自ら称していう。「わ....
「日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
るものと関係があるような、またないようなことも書いてある。またこのゲンカンは竹林
七賢人の一人の名だとの説もある。 ところがちょっと妙なことには、このゲンカンの....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ら複雑な嫌味で成り立っている時代かも知れない。 もう今日の場合ではいかに竹林の
七賢人が賢くて嫌味のない人種だからとはいえども、出る幕ではないということになって....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
袈裟、香の煙のしみ込んだよく行いすました道心者の様子をうらやましく思われた。晋の
七賢が竹林寺、漢の四皓がこもったと云う商山ごもりの住居もこの様子にはすぎなかった....
「中支生活者」より 著者:豊島与志雄
る。 眼を転ずれば、中支の風光は日本のそれに甚だ似ている。鎮江郊外の古の竹林の
七賢の伝説のある竹林寺などを訪れる者は、松や櫟の立並んでる小山、山裾の竹林、谷間....
「知識と政治との遊離」より 著者:中井正一
マン層的倫理にも尾を引くとともに、また一歩方向を変えれば、東洋的、老子的、竹林の
七賢の如き、逸人的逃避から、やがて、カストリに一時のつかの間の主観的遊離をむさぼ....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
新聞広告をしたことさえある。けれど、ものの一週間と続いたためしがない。 竹林の
七賢の筆頭|劉伶は、かつて酒渇を病んだことがある。酒渇というのは、いまの酒精中毒....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
って、この二人も明るく唄った。 韓晶玉は、絵筆を色紙の上に揮った。濃淡の墨痕に
七賢を描き出したのだが、内地でいえば、いやしい芸妓にもひとしい稼業であるのに、よ....
「親鸞」より 著者:三木清
事いかんぞや。答ふ、大術経によるに、仏涅槃ののち、はじめの五百年には、大迦葉らの
七賢聖僧、次第に正法をたもちて滅せず、五百年ののち、正法滅尽せんと。六百年にいた....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
唐草高蒔絵の両柄の車、――曳けばきりきりと動くんです。――それに朧銀台の太鼓に、
七賢人を象嵌して載せた、その上へ銀の鶏を据えたんです。これが呼びものの細工ですと....