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七道
「七道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七道の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
これは一段と面白い取合わせじゃ。鼓はわしが打とうぞ。 (若衆たちと一緒に、弥五
七道化たる身振りにて舞う。皆笑いさざめくうちに、舞台回る) ....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
を想う。自在を欲する。気ままを望む。ともすれば、誓を忘れて、狭き池の水をして北陸
七道に漲らそうとする。我が自由のためには、世の人畜の生命など、ものの数ともするも....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
い、同年十二月には、京都付近が震うた。仁和三年七月の地震は山城、摂津をはじめ五畿
七道にわたった大地震で、海に近い所は海嘯の難を被ったが、そのうちでも摂津の被害は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
です。
そうして、心身ともに鍛え上げて、道徳も、信仰も完備し、四十余年の間五畿
七道いたらざるところなく、四方を遊説《ゆうぜい》して、実践躬行《じっせんきゅうこ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
、つねに長亭短亭を一々に経過しつつ旅行したものの様に考えむとする。換言すれば五畿
七道という建制順序に過重の意義を付し、京都からして東海、東山、北陸、山陰、山陽の....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
千百八十四年前のことであります。このとき、天皇は大いに嘉尚し給い、幣を奉じて畿内
七道の諸社に告げ、……尋で東大寺に行幸、盧舎那仏に礼賽あり、百官の位階を進めて天....
「三国志」より 著者:吉川英治
日ほどかかってようやくそれを描き上げた。四十一州にわたる蜀の山川谿谷、都市村落、
七道三道の通路、舟帆、駄馬の便、産物集散の模様まで、一巻数十尺の絵巻のうちに写さ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かし動揺のいろ蔽いえないものがあった。 それの証拠には、在京諸軍をあげて、洛外
七道の街道口その他に非常の布陣が行われ出した。いうまでもなく、幻の敵にたいする先....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 また。 雑訴決断所 は、ひろく聖断を仰ぐところの役所とあって、五|畿、
七道、八番の地域にわかたれ、それぞれ政務を分担する仕組みであったが、ここもその上....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
名で、諸国へ飛ばしておいた檄の応えが、いまやものをいって来たかたちで、 五|畿、
七道、四国九州、全土の朝敵 一時に蜂起すと聞えしかば 朝野肝を消さずといふ事なし....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
は、みな長吏支配の下に置くということになっている。これは奈良の唱門師が、いわゆる
七道の者を進退したと同様で、いわゆる長吏法師なるものが、非人を取り締るは普通のこ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、寺の所属として雑役に従事する以外に、猿楽以下、渡り神子・渡り遊女・鉦打・猿引等
七道の者を進退し、また警察獄吏の事務をも執行し、土木工事にも役せられ、戦時には陣....