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「七難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七難の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
母子叙情」より 著者:岡本かの子
。何か感激したものを持たないと決して仕事をしないのです。つまり恋なのですが、随分七難かしい恋愛を求めてるんです。僕のみるところでは、姉とか母とかの愛のようなもの....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
際《はえぎわ》と襟足《えりあし》とを善くして貰《もら》いたいが、何《な》にしても七難を隠くすという雪白の羽二重肌、浅黒い親には似ぬ鬼子《おにっこ》でない天人娘。....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
憶している一例を挙げよう。抽斎の遺物に円山応挙の画百枚があった。題材は彼の名高い七難七福の図に似たもので、わたくしはその名を保さんに聞いて記憶しているが、少しく....
白い下地」より 著者:泉鏡花
のでは無く、白い下地が有って、始めて其の浅黒さを見せるのである。 色の白いのは七難隠すと、昔の人も云った。しかしながら、ただ色が白いというのみで意気の鈍い女の....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
たばかり……乳の辺に血が染んだ、――この方とても、御多分には漏れぬ、応挙が描いた七難の図にある通り。まだ口も利けない処を、別々に運ばれた、それが見納め。 君も....
鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
老人ほどの方術家にも、どうにもならぬと見えますな」 「天人にも五衰あり、仙人にも七難がござる。……死霊だけには手が出ない」 「歌に就いてのお考えは?」 「え、歌....
三枚続」より 著者:泉鏡花
ばかりでは甚だ野卑に、且つ下俗に聞えるけれども、静に聞召せ、色が白い。 これで七難を隠すというのに、嬰児も懐くべき目附と眉の形の物|和かさ。人は皆|鴨川(一に....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
術はこれから教育まにゃならんが、技術は何でもない。それよりは客扱い――髯の生えた七難かしい軍人でも、訳の解らない田舎の婆さんでも、一視同仁に手の中に丸め込む客扱....