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七面鳥
「七面鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七面鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
はパアサーから借りた六倍の双眼鏡があてられていた。 船が大きく曲線航跡を描いて
七面鳥桟橋へ横付けになる用意の姿勢に移った。埠頭に群れ集まる数百人の男女の群が、....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
むと、一袋の南京豆を三千子の手に渡した。 「おいしい?」 「おいしくなかったら、
七面鳥を連れて来て、ここにある豆を皆拾わせてもいいですよ」 といってから、急に....
「沈没男」より 著者:海野十三
今、炊き出しを呉れるというから、これで一応報告を切る。こちらの炊き出しは豪勢だ。
七面鳥のサンドウィッチに、ウィスキーの角壜、煙草はMCCだ。 (×月×日、グラー....
「流線間諜」より 著者:海野十三
をまた担ぎだして、カムチャッカ半島の部の頁を繰った。たしかに有る有る。東に伸びた
七面鳥の嘴の尖った先のようなところにある岬の名だ。ベーリング海峡を距てて右の方を....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
よりむしろ鳥の嘴によく肖ている。雀か、山雀か、そうでもない。それでもないト考えて
七面鳥に思いあたった時、なまぬるい音調で、 「馬鹿め。」 といいすてにして、沈....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
、その日のごちそうは、マーチ家では、はじめてのすばらしいクリスマスのごちそうで、
七面鳥のむし焼き、ほしぶどういりのプディングゼリイなど、ハンナができるかぎり腕を....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
きい事! そしてほかの子とちっとも似てないじゃないか! こりゃあ、ひょっとすると
七面鳥かも知れないよ。でも、水に入れる段になりゃ、すぐ見分けがつくから構やしない....
「博物誌」より 著者:岸田国士
つもりでいる。 もう、彼女は得意そうに喉をぐうぐう鳴らしている。 「畏れながら
七面鳥の君」と私は彼女に言う。「君がもし鵞鳥か何かだったら、僕もビュッフォンがし....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
工品もまた多いね。 カツオとマグロはカンヅメになって米国へ輸出されるが、これが
七面鳥の味に似ているので大モテだそうだ。そう云えば私も思い当るよ。私は今年の元旦....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
うに白い鵞鳥は堂々たる艦隊をなして、近くの池で遊弋し、家鴨の船隊をまもっていた。
七面鳥の連隊は庭で鳴きあるき、ほろほろ鳥は、その鳴き声にぷりぷりして、不機嫌な女....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
せる。牛にも馬にも豚にも、肉に土の香はない。鴨や雉子の肉には土臭があるが、家鶏や
七面鳥に土臭がないのと同じだ。野に棲む鳥獣の肉は、土の香を持つのが特色であろう。....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
犬だって困るよ、命取をよ、亭主が食ってるのを見て汝一人助かりゃ可いのかい、やい、
七面鳥。」 「東西!」 「さあお家の乱れだ。」 「さてはこの前兆かッ。」 傍よ....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
、「坪刈り」にやってくる。然し本当は嘘で、自分の家に何百羽と飼ってある鶏や鵞鳥や
七面鳥のエサにするための口実でしかなかった。 この「蛇吉」はH町のある料理屋の....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
だった。あの鉄枠の中の青年の生活と、こうした華かな、クリスマスの仮面をつけて犢や
七面鳥の料理で葡萄酒の杯を挙げている青年男女の生活――そしてまた明るさにも暗さに....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
しれえ、おもしれえ。」 「吉植、おもしれえおもしれえで両手を振ってばかりいたって
七面鳥の卵が湧いて来るはずはないぞ。ベルをひとつ押してくれ。」 「あっはっはっ、....