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七頭
「七頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
に、粉々として乱れる矢の中を、門の内から耳のとがった、牙《きば》の鋭い、狩犬が六
七頭すさまじいうなり声を立てながら、夜目にも白くほこりを巻いて、まっしぐらに衝《....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
を出したんです。今も表に出ているニシキヘビは二頭ですが、あの裏手には大きな奴が六
七頭も飼ってあるのです」 「ほほう」と帆村は目を円くした。「その非公開の蛇も検べ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
みわけて豕の群れがはいってきたので、一々に嚢をかぶせて捕えると、その数はあたかも
七頭であった。持って帰ると、一行は大いに喜んで、その豕をかの瓶のなかに封じ込めて....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
日神ラーに制服され、カルデアの女神チャーマットは、国初混沌の世の陰性を表せるが、
七頭七尾の大竜たり。ヘブリウの諸典また蛇あるいは竜を死と罪業の本とて、キリスト教....
「ピムキン、でかした!」より 著者:宮本百合子
ワールを三つ納屋の乾草の中へかくしてもっていたばかりではない。実は馬を六頭、牛を
七頭もっていたことが露顕したのである。 奴は、隣村の富豪退治でやっつけられたド....
「風に乗って来るコロポックル」より 著者:宮本百合子
るにきまっていると思っていたのである。 けれども、その年の末、豊の借金のために
七頭も土産馬《どさんば》を手放さなければならなくなったときは、さすがのイレンカト....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
牡馬牝馬に化けて交わり生んだので三輪の驢車に乗り、日神自身は翡翠《かわせみ》色の
七頭の馬に一輪車を牽かせて乗ると類似して、ギリシアの日神ヘリオスは光と火を息《い....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
子孫たる者は、此れを忘るる時は、必ずや家を亡すに至るべきなり。 馬匹五十二頭 牛
七頭 蒔付一町余 ソバ、馬鈴薯、大根、黍は霜害にて無し。 (二) 明....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。 この頃は、牛肉がちっともありません。鶴見かどこかにある巨大な屠殺場では一日
七頭の牛を扱っているぎりだそうです、牛として来れば、どこから来ても一頭いくらと公....
「郊外」より 著者:国木田独歩
一つにならない。月に十四、五両も上がる臼が幾個とかあって米を運ぶ車を曳く馬の六、
七頭も飼ッてある。たいしたものだと梅ちゃんの母親などはしょっちゅううらやんでいる....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
がしつっこく検査するままに任せていた。一時間もかかって調べたのち、わたしたちは十
七頭気にいったのを見つけた。その一つ一つにちがった特質があった。色の赤いのもあっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ましたればと、暇を告げた。 劉璋は、かねて用意しておいた金珠錦繍の贈物を、白馬
七頭に積んで、彼に託した。もちろん曹操への礼物である。 千山万峡、嶮岨を越えて....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
めぐりて吠ゆる声やまず。夜明けて見れば、馬屋の土台の下を掘り穿ちて中に入り、馬の
七頭ありしをことごとく食い殺していたり。この家はそのころより産やや傾きたりとのこ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
したというのは、例のマダの樹の皮で作った大草履で、その原料のマダの皮が、およそ馬
七頭につけて戻るくらいの分量であったと話している。面白いといって聴くのはよいが、....