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七顛八倒
「七顛八倒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七顛八倒の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ぶえ》へ鎌を当てプツリと刺し貫きましたから堪《たま》りません、お賤は悲鳴を揚げて
七顛八倒の苦しみ、宗觀と音助は恟《びっく》りし、
音「お前《めえ》気でも違った....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
み》を切って出すさえ、錆《さ》びた小刀で引裂《ひっさ》く医者殿が腕前じゃ、病人は
七顛八倒《しちてんはっとう》して悲鳴を上げるのが、娘が来て背中へぴったりと胸をあ....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
を逆手に持直し、貝殻骨のあたりから乳の下へかけ、したゝかに突込んだれば、おみねは
七顛八倒の苦しみをなし、おのれ其の儘にして置こうかと、又も裾へしがみつく。伴藏は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「わーっ、水、水、水が……」 そこで名状すべからざる混乱が起って、残らずの人が
七顛八倒《しちてんばっとう》です。
七顛八倒しながら、かの上り口のところへ押しかけ....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
睡して目が覚めると、きやきや痛み出して、やがて吐くやら、瀉すやら、尾籠なお話だが
七顛八倒。能も生きていられた事と、今でも思うです。しかし、もうその時は、命の親の....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
で呼吸をする内に、ぶるぶると五体を震わす、と思うとね、横倒れになったんだ。さあ、
七顛八倒、で沼みたいな六畳どろどろの部屋を転摺り廻る……炎が搦んで、青蜥蜴の※打....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
返ると背中、前へのめると面《かお》から胸いっぱい忽《たちま》ち泥だらけとなって、
七顛八倒《しちてんばっとう》する有様は見られたものではありません。 見られたも....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ますと、馬が丹三郎の肩へ噛付きましたから、丹三郎はさも苦しげにヒイと泣声をあげ、
七顛八倒の苦しみを致します。これを見ていたおえいは驚いて、アレーと云いながら逃出....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
山食べたが帰って来るとその夜半《よなか》から腹が痛み出して吐《は》くやら下すやら
七顛八倒《しってんばっとう》の大苦《おおくるし》み、一時は殆どこれ切りになるかと....