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「万人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

万人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
斛《ばんこく》の同情無き能わず候。……今後もし夫人を離婚せられずんば、……貴下は万人の嗤笑《ししょう》する所となるも……微衷不悪《びちゅうあしからず》御推察……....
河童」より 著者:芥川竜之介
ごとし。 問 予の全集は三百年の後《のち》、――すなわち著作権の失われたる後、万人《ばんにん》の購《あがな》うところとなるべし。予の同棲《どうせい》せる女友だ....
」より 著者:芥川竜之介
若《ろうにゃく》をかつごうと思ってした悪戯が、思いもよらず四方《よも》の国々で何万人とも知れない人間を瞞《だま》す事になってしまったのでございます。恵印はそう思....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
た。 「…………」 本間さんは当惑した。自分はどちらを信ずればよいのであろう。万人に正確だと認められている無数の史料か、あるいは今見て来た魁偉《かいい》な老紳....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
劇とはみずから羞《は》ずる所業を敢《あえ》てしなければならぬことである。この故に万人に共通する悲劇は排泄《はいせつ》作用を行うことである。 強弱 強....
星座」より 著者:有島武郎
世界のものではないようだった。今まで父といっしょにいたというのも嘘のようだった。万人が行ったり来たりする賑《にぎや》かな往来、そこでおせいが何百人何千人となく行....
婦系図」より 著者:泉鏡花
はどんなでしょう。 そうなれば、不幸極まる、あわれな、情ない老人が、かえって百万人の中に一人も得られない幸福なものとなって、明かに端麗な天人を見ることを得て、....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
中に、生きては人の冒険心をそそっていかにも雄々しい頼みがいある男と見え、死んでは万人にその英雄的な最後を惜しみ仰がれ、遺族まで生活の保障を与えられる飛行将校にす....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
で使っているようなものでは、まだ問題になりません。もっと徹底的な、一発あたると何万人もがペチャンコにやられるところの、私どもには想像もされないような大威力のもの....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
を折って数えるほどもない。夫が私を後妻にしたのは、大勢の前、世間の前、何千人、何万人の前だか知れません。 夫も夫、お稲さんの恋を破った。そこにおいでの他人も他....
南地心中」より 著者:泉鏡花
た。いずこともなく、はたはたと帆を打つ響きは、幟の声、町には黄なる煙が走ろう、数万人の形を掠めて。……この水のある空ばかり、雲に硝子を嵌めたるごとく、美女の虹の....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
しくもそれが真理であり、科学的の事実でさえあれば、一切の先入的偏見を排除して、千万人といえども吾行かんの概を以て、宇宙間の隠微を探るべく勇往邁進する。無上の幸福....
狂人日記」より 著者:秋田滋
! 国家は、戸籍を変える権能を持っているために、殺しても好いのだ、仮にいま二十万人のひとを殺させたとする。すると、国家は戸籍簿からそれらの人の名を消し、書記の....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ろによっても、貿易の自由化が行なわれれば、鉱工業の生産に従事する従業員は百三十七万人失業者が出るであろうといわれておるのであります。まったく所得倍増どころの話で....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
下諸将軍連に対しても勝利を得た」と言っている。 かくて十二日、ナポレオンは約一万人を戦場に集め得て、三、四千の敵を急襲して徹底的打撃を与えた。ナポレオンはこの....