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万卒
「万卒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
万卒の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
平気で処置をつゞけていた。血糊でへばりついたシャツを鋏で切った。 「一将功成り、
万卒倒る、か。」 兵タイの不平を小耳にした彼は、詩吟の口調で、軽るく口ずさんだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りに兵を置けば、いかなる大軍も攻め入る手段《てだて》はなかろう、一夫これを守れば
万卒も越え難しというのはまさにこれじゃ。東の方はこれで、南はまた富士川口があるば....
「三国志」より 著者:吉川英治
数十万に余り、財ゆたかに糧はみち足り、四山谿流、道は嶮岨にして、一夫これを守れば
万卒も通るを得ず、と古来からいわれておる。もしこれに蜀を加えて、統治を施し、よく....