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万善
「万善〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
万善の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
》も、道命が眼《まなこ》には麻耶夫人《まやふじん》じゃ。男女《なんにょ》の交会も
万善《ばんぜん》の功徳《くどく》じゃ。われらが寝所には、久遠本地《くおんほんじ》....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
僧二 普教のさわりにもなろうと思われます。 僧三 たださえ世間では当流の安心は
万善を廃するとて非難いたしておるおりでございます。 唯円 善鸞様は善いかたでござ....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
かかわらず、ついに捕縛《ほばく》の日を見ることなくして終ったのだ。警視庁の手配が
万善《ばんぜん》を期したものであったことはいうまでもない。事実、当時のロンドン警....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
をおろす。腕っこきの特務員が、大きな眼を開けて、片時も放さず袋を握っていくのだ。
万善《ばんぜん》を期するため、たがいに識《し》らない密偵部員が二人、めいめい自分....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
きたすわけ。つまりこれが等別で、Cが一等、Bが二等、A等は三等にあたる。私たちは
万善を期してCをえらんだことはいうまでもない。 手荷物規則 ひとりにつき三十|....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
人の船長のうち九人は、このスミス船長と同じ措置に出たことであろう。そして、その、
万善の策を採って衝突を免れ、その為め入港を遅らせた十人に一人の船長があったとした....
「親鸞」より 著者:三木清
、功徳を積むのでなければ浄土往生は不可能であると考える故である。彼は自己の修めた
万善万行によって、それが原因となり、その結果として浄土往生が遂げられると考える。....