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「万国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

万国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
たん》の広告電燈、クリスマスを祝う杉の葉の飾《かざり》、蜘蛛手《くもで》に張った万国国旗、飾窓《かざりまど》の中のサンタ・クロス、露店に並んだ絵葉書《えはがき》....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
んにも迷惑をかけぬだけにはせずばなあ(ここで彼れは一同を見渡した様子だった)。『万国心をあわせてな』と天理教のお歌様にもある通り、定《き》まった事は定まったよう....
一房の葡萄」より 著者:有島武郎
の商船だのが一ぱいならんでいて、煙突から煙の出ているのや、檣《ほばしら》から檣へ万国旗をかけわたしたのやがあって、眼がいたいように綺麗《きれい》でした。僕はよく....
想片」より 著者:有島武郎
かしながら人は動くことと、動くべく意志することができる。ここにおいてマルクスは「万国の労働者よ、合同せよ」といった。唯物史観に立脚するマルクスは、そのままに放置....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
がけっして富饒の地と称すべきではないのであります。国に一鉱山あるでなく、大港湾の万国の船舶を惹《ひ》くものがあるのではありません。デンマークの富は主としてその土....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
駭くの外はないのである、イエスは茲に自己を人類の裁判人として提示し給うのである、万国は彼の前に召出されて、善にもあれ悪にもあれ彼等が現世に在りて為ししことに就て....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
詣の人々を仁王門に上らせてお茶を飲ませた事がありました。それから父は瓢箪池の傍で万国一覧という覗眼鏡を拵えて見世物を開きました。眼鏡の覗口は軍艦の窓のようで、中....
諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
形の眼鏡屋が磨りました。而して軍艦の上に、西郷吉之助と署名して、南洲翁が横額に「万国一覧」と書いたのです。父はああいう奇人で、儲ける考えもなかったのですが、この....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
めかもしれない。 ほかに実写が二つ三つあつた。一つはサンフランシスコかどこかの万国博覧会であろう。大きな人工的な池がある。天よりも高いところから池の水面に達す....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
捌くことなし、外国と通商条約を取結びながら、或る産物を或る一国に専売するがごとき万国公法に違反したる挙動ならずやとの口調を以て厳しく談じ込まれたるが故に、政府に....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
母断機」 同 三十三年 「花ざかり」日本絵画協会出品(二等銀牌三席)「母子」巴里万国博出品(銅牌)「婦女惜別」新古美術展創立十周年回顧展出品(二等銀牌) 同 三....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ビクともしない大西郷どんさえも評判に釣込まれてワザワザ見物に来て、大に感服して「万国一覧」という大字の扁額を揮ってくれた。こういう大官や名家の折紙が附いたので益....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
し、その内地にはロッキーのごとき世界に一、二を争う高山あり、ミシシッピーのごとき万国に比類なき大川あり、その湖には北部の大湖あり、その原には中央の平原あり、とも....
西航日録」より 著者:井上円了
十海里なり。 シンガポールはマラッカ海峡咽喉の地にありて、実に枢要の港口なり。万国の船これに出入し、万国の人ここに輻湊し、その盛況これを十四年前に比するに、ほ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
勢に伴って国運を発展するゆえんを示したまえるものなれば、これを奉戴服膺するにも、万国の形勢を知るの必要あり。しかるにわが国において、北半球の国情、民俗は比較的熟....