万夫不当[語句情報] » 万夫不当

「万夫不当〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

万夫不当の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
が一変し、賊になったのだということや、土子土呂之介に剣を学び、天真正伝神道流では万夫不当だということや、利休好みの茶の十徳に同じ色の宗匠頭巾、白の革足袋に福草履....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、表口から乗込むことにしましょう」 「嬉しいわ、そうして、おちゃっぴいが揃って、万夫不当の朝比奈をぎゅうぎゅう言わせてやれば、ほんとに儲《もう》かるわねえ」 「....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
候へ共、二合と戦ひ候者は稀に覚え候へ共、今度の敵多勢とは申しながら孰《いづ》れも万夫不当の勇士、誠にあやふき命を助かり申候、先づは御安心下さるべく候……」 「....
風波」より 著者:井上紅梅
張大帥だ。張大帥はすなわち燕人張翼徳の後裔で、彼が一度丈八の蛇矛を支えて立つと、万夫不当の勇がある。誰だって彼に抵抗することは出来ない」 彼は両手をひろげて空....
三国志」より 著者:吉川英治
会して、頽勢挽回の大作戦会議をこらしていた。けれど、敵軍の旺なことや、敵将華雄の万夫不当の勇名に圧しられてか、なんとなく会も萎縮していた。 総帥の袁紹も、はな....
三国志」より 著者:吉川英治
、徐晃の馬へ自分の馬をぶつけて行った。 徐晃も絶倫の勇。 許※」とゆるされた万夫不当である。 「好敵手。いで!」と、槍を舞わして、許※が挑めば徐晃も、大斧を....
三国志」より 著者:吉川英治
えておくがよい――まずそれにおる荀※、李典、楽進の輩は勇においてすぐれ、その勇や万夫不当、みな千軍万馬往来の士である。なお見よ。左列の于禁、徐晃のふたりは、古の....
三国志」より 著者:吉川英治
たのです」 「それにのぞむ帷幕の大将は」 「良将二、三千人。そのうち稀代の智謀、万夫不当の勇など、選りすぐっても四、五十人は数えられましょう」 「先生の如き人は....
三国志」より 著者:吉川英治
ノ必ズシモ掌中ノ物ナラズ――ということもあります。曹操が残して行った曹仁は北国の万夫不当。おそらく周都督のお手にはやすやすと落ちないのではないかと案じられますが....
三国志」より 著者:吉川英治
が」 馬超は一笑して、雪を蹴立つがごと、白色軍を蹴ちらし始めた。 馬超の勇は万夫不当だ。当然のように歴城の兵はふみつぶされてしまった。姜叙、楊阜もその敵では....
三国志」より 著者:吉川英治
、いかにもよろこばしげに、彼の願いを許容した。 「そちの家には、李異と謝旌という万夫不当な勇将も二人養っているそうだ。大いによかろう、征って来い、なお副将には、....
三国志」より 著者:吉川英治
だれだ、名乗った者は」 「前軍都督|張翼です」 「せっかくだが、敵の副将張※は、万夫不当の勇、張翼では相手に立てまい」 聞くと張翼は、残念がって、奮い立った。....