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万戸
「万戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
万戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
て兎を待つと、等しく一様の大律《たいりつ》に支配せらる。白日天に中《ちゅう》して
万戸に午砲の飯《いい》を炊《かし》ぐとき、蹠下《しょか》の民は褥裏《じょくり》に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ある。 ◯去る四月二十五日の新聞に、被害の総合結果の発表あり。 東 京 五十
万戸 二百十万人 大 阪 十三
万戸 五十一万人 名古屋 六
万戸 ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
下に触れを廻して、もし戎呉の将軍の首を取って来る者があれば、千|斤の金をあたえ、
万戸の邑をあたえ、さらに王の少女を賜わるということになった。 やがて盤瓠は一人....
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
さん、この隣に大きな門の家がありますね、あれはどうした家ですか」 「ありゃあ、劉
万戸という武官の家ですよ、あんな大家だが、男のお子がなくて、お嬢さんが一人あるっ....
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
嘉興で拒がそうとしたところが、規律のない苗軍は掠奪を肆にした。 楊完の麾下に劉
万戸という者があったが、手兵を連れて突然趙の家へきた。愛卿は大いに驚いて逃げよう....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
い気さえする。自分の尊敬しているある人は六万行願といって、自分が生きている間に一
万戸と結縁することを願としている人がある。自分も心の底からでき得るかぎり、多くの....
「清修館挿話」より 著者:林芙美子
、名札掛けにそれを掛けて下宿の石の段々をあわてゝ降りました。 2 長安一片の月
万戸衣を擣つの声 秋風吹き尽くさず 総じて是れはこれ玉関の情なりき 何れの....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
善良なる皆さん、フランスには、ただ三個の開《あ》き口だけを持ってる民家が百三十二
万戸、一つの戸口と一つの窓との二つの開き口だけを持ってる民家が百八十一万七千戸、....
「日月様」より 著者:坂口安吾
大いに慌て、私の住む工場地帯は俄に大疎開を行うことになり、たった一つの区で、二三
万戸の家を叩きつぶすことになった。これが一週間ぐらいの短時日に終了するという命令....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
る大発展を遂げました東京の百貨店も、その数と申せば僅かに十二、三でこれが市内十四
万戸を算する小売商の総売上高の四割を占め、そのためこの小売商の中から、破産者もし....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
子さんの作、四季のうちの「秋」に作曲したが、長安一片《ちょうあんいっぺん》の月、
万戸《ばんこ》衣を擣《う》つの声……の、あの有名な唐詩の意味をよく作曲しだして、....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
のであるから、まず大部分源平藤橘の四姓に限ると云ってもよいのである。今日全国一千
万戸以上の住民について、よくその家系を明らかにしうるものが果してその幾割あるであ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
各部落に分れて居るところの王様を皆征伏してしまった。その時分の計算によりますと一
万戸の部落が十三あったというのですから、都合十三
万戸あった訳である。ところが今で....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
五百万台より、六百万台の間を上下している。さればその以外の公家、武家の数を約四十
万戸とし、一戸平均五人として約二百万人、その使用人一戸平均二人半として約百万人、....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
建たず、夏草の荒るるに任せてある状況をいちべつしても明らかでありましょう。浦上一
万戸のうち現在復興したのはわれわれ信者のみであり、しかも浦上の信者はほとんど皆焼....