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「万方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

万方の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
も潰さずに済むというものだ。省作とてお前がなければまたえい所へも養子に行けよう。万方都合よくなるではないか。ここをな、おとよとくと聞き別けてくれ、理の解らぬお前....
小田原陣」より 著者:菊池寛
を出発した。随分大げさな出立をしたものとみえ、『多聞院日記』に「東国御陣立とて、万方震動なり」とある。 作り髭を付け、唐冠の甲を著け、金札緋威の鎧に朱塗の重籐....
運命」より 著者:幸田露伴
るは礼を以てするに若かず。それ天下有司に諭し、務めて礼教を崇び、疑獄を赦し、朕が万方と与にするを嘉ぶの意に称わしめよと。嗚呼、既に父に孝にして、又民に慈なり。帝....
巌流島」より 著者:直木三十五
めずよく水月の本心と云う也。故に求むればこれ月に非ず、一心清静にして曇りなき時は万方皆これ月の如く|不至《いたらず》と云う所なし。 古語に曰《いわ》く、|遠不慮....
斗南先生」より 著者:中島敦
もの」に他ならず、「たとひ我が日本甘んじて白人の牛後となり、二三省の地を割き二三万方里の土地四五千万の人民を得るも、何ぞ黄人の衰滅に補あらん。又何ぞ白人の横行を....
新疆所感」より 著者:日野強
に沿う高原を視察し、タリム河に瀕する平野を踏査して、耳聞目睹したる結果は、五十八万方マイルの大宝庫、古来蛮雲のとざす所となりて、空しく草莱(そうらい)に委し、二....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
属するもの十二州あり。 (一) ケープ・コロニー(Cape Colony)二十八万方マイル (二) ナタール(Natal)三万五千三百七十一方マイル (三) ズ....