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「万葉調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

万葉調の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
|仏蘭西《フランス》や英吉利《イギリス》へ行くと随分|天明調《てんめいちょう》や万葉調《まんようちょう》が食えるんだが、日本じゃどこへ行ったって版で圧《お》した....
祭日ならざる日々」より 著者:宮本百合子
の内容のまま、それを三十一文字にかいていられる。北原白秋氏は、観念上の「空爆」を万葉調の長歌にかいていられる。これらすべては、明日になって日本文学史の上に顧みれ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
であるが、如是荘大雄厳の歌詞というものは、遂に後代には跡を断った。万葉を崇拝して万葉調の歌を作ったものにも絶えて此歌に及ぶものがなかった。その何故であるかを吾等....
短歌」より 著者:宮本百合子
少し、読みためたのを、人に見てもらう。 母は、万葉調のが上手で、十一の時から詠《よ》んで居たから、流石に巧《うま》い。 私の....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ずにやっているのだって。そして、ぽつぽつは自分もつくるのだけれど、おばあさんのは万葉調なのよ。古今は本流でないというのですって。おじいさんは古今で「ふやけたチュ....
余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
、源太はいない。鉦や太鼓で探しても源太は寥々として虚しい。 いつてみれば源太は万葉調で四郎は新古今調だ。 四郎型が二枚目にしたてられて主人公となる世界におい....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
川(?)卵の殻が流れ居にけり」の代表する一類の歌となって現れた。其後、茂吉は長い万葉調の論を書いた。畢竟其主張は、以前の、気魄強さに力点を置いたのから、転化して....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
る趣のほかは新しき趣を求めず、かくのごとくにして作り得たる陳腐なる歌を挙げ、自ら万葉調なりという、こは『万葉』の形を模して『万葉』の精神を失えるものなり。『万葉....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
川田順氏の『源実朝』と『全註金槐和歌集』とも極めて有益の著である。 古来実朝は万葉調歌人ということになっており、『新古今集』の出来た頃に『万葉』を感得した点が....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ったろうが、武門の家庭では、源氏の頼朝、その他の一族を見ても、わずかに、実朝が、万葉調の歌人であったというぐらいなところしか見当らない。 懐中電燈が、あっちで....