万金丹[語句情報] »
万金丹
「万金丹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
万金丹の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「HUMAN LOST」より 著者:太宰治
に七夜あそんだならば、少しは人が変ります。豚箱などは、のどかであった。越中富山の
万金丹《まんきんたん》でも、熊の胃でも、三光丸でも五光丸でも、ぐっと奥歯に噛みし....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
きなさいよ。
ここに居て、さっきから休んでござったのが、右の売薬じゃ。このまた
万金丹《まんきんたん》の下廻《したまわり》と来た日には、ご存じの通り、千筋《せん....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
という名だからさ。私がね、小さい時、万はもう大きな身をして、良い処の息子の癖に、
万金丹売のね、能書を絵びらに刷ったのが貰いたいって、革鞄を持って、お供をして、嬉....
「善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
格子に瓦家根、右の方は板流し! 程よい所に石の井戸、そうかと思うと格子の側に朝熊
万金丹取次所と金看板がかかっている。所は茅場町植木店、真の江戸子が住んでいる所…....
「おせん」より 著者:邦枝完二
子の仲間でも、一といって二と下ったことのねえ手筋自慢。あっしゃァ質屋の質の字と、
万金丹の丹の字だけしきゃ書けやせんが、おせんは若旦那のお名前まで、ちゃァんと四|....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
てんばんてんの違いがあらあ。 ひでえにもひどくねえにも、よく仲間がやる落語に「
万金丹《まんきんたん》」てのがあって、道に迷った江戸っ子二人、山寺へ一夜の宿を借....