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丈
「丈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
丈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
蒼白い、目の沾《うる》んだ、どこか妙な憂鬱な、――」
「それだけわかっていれば大
丈夫だ。目がまわったも怪しいもんだぜ。」
飯沼はもう一度口を挟んだ。
「だから....
「影」より 著者:芥川竜之介
葉であった。
「ああ、今夜もまた寂しいわね。」
「せめて奥様が御病気でないと、心
丈夫でございますけれども――」
「それでも私の病気はね、ただ神経が疲れているのだ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
し、思わず後ろをふり返りました。声の主は紛れもない、一番後ろの席にいる身《み》の
丈《たけ》抜群の巡査です、巡査は僕がふり向いた時、悠然《ゆうぜん》と腰をおろした....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
言う名前だけ聞けば、いかなる優男《やさおとこ》かと思うかも知れません。しかし身の
丈《たけ》六尺五寸、体重三十七貫と言うのですから、太刀山《たちやま》にも負けない....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
さんの所はみんな御達者かえ?」
「ええ、おかげ様で、――叔母さんの所でも皆さん御
丈夫ですか?」
そんな対話を聞きながら、巻煙草を啣《くわ》えた洋一は、ぼんやり....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
いのですから。――まあ、災難《さいなん》とお諦《あきら》めなさい。しかし馬の脚は
丈夫ですよ。時々|蹄鉄《ていてつ》を打ちかえれば、どんな山道でも平気ですよ。……....
「運」より 著者:芥川竜之介
《かわご》に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気
丈な娘でも、思わず肚胸《とむね》をついたそうでございます。
「物にもよりますが、....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
たように、かすかな眼を開きました。 「遠藤さん?」 「そうです。遠藤です。もう大
丈夫ですから、御安心なさい。さあ、早く逃げましょう」 妙子はまだ夢現のように、....
「墓」より 著者:秋田滋
って、何と云っても附けさせなかったクールバタイユは、そこで、やおら立ち上った。背
丈のたかい、鳶色の頭髪をした好男子で、いかにも実直そうな顔をしており、その顔立ち....
「初雪」より 著者:秋田滋
慣れるよ。それに、このほうが体のためにゃずッと好いんだからね。お前だって、もっと
丈夫になれるのさ。こんな片田舎のことだ、巴里ッ児の真似は出来るもんでもない、私た....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の時代のものである。その少し後に、チンダル教授の書いたのには、「ファラデーは身の
丈けは中位より少し低い。よく整っていて、活溌で、顔の様子が非常に活き活きしている....
「寡婦」より 著者:秋田滋
んなことをしたか」 私がおどおどしていると、少年はやがて起ち上って、私よりも背
丈が低かったので、爪さきで背伸びをするようにして、私の耳もとに口を寄せると、私の....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
に見すごしてやった。だが、処罰が二人前になって十分にふりかかるのは、生意気な、頑
丈な、片意地な、尻の大きいオランダ人の腕白小僧だった。そういう子供は、鞭のもとで....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
うな声でこう云った。 「そう、そう――だけど、あのひとのほうが髪の毛が黒いし、背
丈もたかいし、それに立派な旦那のようななりをしているねえ。だけど、お爺さん、ごら....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
ひっかける楽しみのほか、何の考えもなく足を早めて道を歩いて行きました。 伊作は
丈の高い一番
丈夫な男だけに、峠を登る時は、二人から一|町ほども先きを歩いていまし....