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「三つ巴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三つ巴の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
争。それに、も一人東都弁護士会にその人ありと云われた能勢氏と云う豪傑が現われて、三つ巴になって相争うと云う本篇の最も興味のある所が理解出来ないのだ。 事件はど....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
のである。実に壮観というべきではないか。 殺人鬼を繞つて当局と藤枝と林田の描く三つ巴は如何に発展するか。好奇心をもつもの、あにただ私一人ではあるまい。 「林田....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
えい》と生命を削《けず》る歩みをつづけてきたのだ――現世は、名、金、おんなの煩悩三つ巴《どもえ》。 男として、この三つを獲たものを強者という。 祖父江出羽守....
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
出すに格好な時機ではあるまいか。 時。エントロピー。プロバビリティ。この三つは三つ巴のようにつながった謎の三位一体である。この謎の解かれる未来は予期し難いが、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
子の音が、信濃坂を去って、ようやく西にのぼり、ここ武蔵と、相模と、甲斐の国とが、三つ巴《どもえ》に入り込んだ山里のあたりを驚かせているものと見えます。 このご....
丹下左膳」より 著者:林不忘
たつ三つ将軍のお爪をきりましたが、ややあって、 「埋めある黄金をとりまいて、執念三つ巴《どもえ》、いや、四つ、五つ巴を描きそうな形勢にござりまする、はい」 と....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
さぎり》が降りたと見える。左手に聳える大屋根を望んで、藤吉は肩越しに囁いた。 「三つ巴の金瓦、九鬼様だ。野郎ども、近えぞ。」随う二つの黒法師、二つの頭が同時にぴ....
生不動」より 著者:橘外男
追って火焔を上げた男が、女の火を叩き消そうとして狂気のように苛っている。火の玉が三つ巴になって、互いに追っ駈け合っているのであった。そしていずれも烈しい焔を全身....