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三つ股
「三つ股〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三つ股の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
が静かにするようにと合図をした。 「なにか居るの」 「居るよ。なんだか居るんだ。
三つ股のうしろに止っている。亀みたいなものがいる。亀がサイカチの木にのぼっている....
「寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
な坂路が町へつづき、左は、細い小路を、城の裏手へ出る道であった。 そして、その
三つ股道の左右に、鍵屋と、万《よろず》屋と、二軒の茶店が、角店として、旅人を送り....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
両側とも蛍光の筋のある壁を見ながら前進して行くと、三四丁ほど歩いたと思われる頃、
三つ股の辻を渡ったところで右側の壁に筋のついていないのを発見した。それこそ島に違....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
眠っている。
ここは俗称|藪之郷下り松、一乗寺|址の田舎道と山道の追分で、辻は
三つ股にわかれている。
朝の月を貫いてひょろ長い一本松が傘枝をひろげていた。一....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
な石の建造物が、幾つか同じ処に並んで立っているのである。村を出離れようとする路の
三つ股、野を横ぎって行く路の曲り目、または坂の口や峠の頂上などにも、時々はこれと....