三つ鱗[語句情報] » 三つ鱗

「三つ鱗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三つ鱗の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
は容易に見出し得まい。退屈の刻を、数十《すじゅう》の線に劃《かく》して、行儀よく三つ鱗の外部《そとがわ》を塗り潰す子と、尋常に手を膝の上に重ねて、一劃ごとに黒く....
異妖編」より 著者:岡本綺堂
いや、普通の魚の鱗とは違う。北条時政が江の島の窟で弁財天から授かったという、かの三つ鱗のたぐいらしい。」と、勿体らしく説明する者もあった。 「してみると、あいつ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
見られたのです。 団十郎の扮した高時の頭は円く、薄玉子色の衣裳には、黒と白との三つ鱗の模様が、熨斗目のように附いていました。立派な御殿の廂の蔀を下した前に坐っ....