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三の間
「三の間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三の間の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
ころが彼女の見た夫婦関係には、そんな物がどこにも存在していなかった。自分の父と健
三の間にもこれというほどの破綻《はたん》は認められなかった。大きな具象的な変化で....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
間ノ岳へ取付く頃、東京高工山岳部の学生二人案内一人に会って、海抜三一八九メートル
三の間ノ岳絶頂に帰ったのは午後四時前、少し休み早大生等と別れて北岳に向う。途中ヒ....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
の間取だ。金生水の相生で、万福集川諸願成就繁昌息災を狙ったものらしい。つづいて五
三の間取がある。家内安寧の間取というやつだ。うん夫れから三八の間取が、即ち貴人に....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
、むかしの数寄者は何よりもこれに心をつかったものだ。わざわざ使を立てて、宇治橋の
三の間の水を汲ませた風流も、こうした細かな吟味からのことだったが、大阪ではむかし....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
はいつも二の丸住居となっていた。 この二の丸は、主なる書院が、一の間、二の間、
三の間となっていて、襖《ふすま》やその他の張り付けが、金銀の箔を置いて立派な絵が....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
の、保津川《ほづがわ》の舟に見たのは、青かったが、もっと白かった。 宇治橋のお
三の間で眺めた月は――といいたかったが、それは誰と見たときかれるのが恐《こわ》く....