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「三ばん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三ばんの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
火の鳥」より 著者:太宰治
だけは、客のいることが、わかるのだ。一ばんめの部屋は暗く、二ばんめの部屋も暗く、三ばんめの部屋は明るく、障子がすっとあいて、 「さっちゃん。」 「どなた?」おど....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
ゃいました。それから月読命には、 「おまえは夜の国を治めよ」とお言いつけになり、三ばんめの須佐之男命には、 「おまえは大海の上を治めよ」とお言いわたしになりまし....
正義と微笑」より 著者:太宰治
。お便所に行きたくなって来た。いそいでお便所に行く。お便所から帰って来たら、 「三ばんのおかた、どうぞ。」 「はい。」と思わず、右手を高く挙げた。 事務所は、....
石狩川」より 著者:本庄陸男
書によって、その審議によって役所側の諾否は決せられるのであったから。 だが、第三ばん目の競争者があらわれようとは誰が考えたろう――あの夜の阿賀妻らにはこのこと....
秋風記」より 著者:太宰治
いちばん上の姉は、二十六で死んだ。父は、五十三で死んだ。末の弟は、十六で死んだ。三ばん目の兄は、二十七で死んだ。ことしになって、そのすぐ次の姉が、三十四で死んだ....
封三娘」より 著者:田中貢太郎
は訊いた。 「あなたはどちらさまでしょう。」 女はいった。 「私、封という家の三ばん目の女ですの。すぐ隣村ですの。」 二人は手をとりあってうれしそうに話した....
おおかみと七ひきのこどもやぎ」より 著者:楠山正雄
ようとしました。ひとりは、つくえの下にとびこみました。次は寝床にはいこみました。三ばんめは、炉の中にかくれました。四ばんめは、台所へにげました。五ばんめは、棚に....
人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、ばら色の光は、海の上からも、雲の上からも消えていきました。 また次の年には、三ばんめのおねえさまが上がっていきました。このおねえさまは、たれよりもむこうみず....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いもうとがおりました。なかでいちばん上のむすめの着物は赤く、二ばん目のは水色で、三ばん目のはまっ白でした。きょうだいたちは、手をとりあって、さえた月の光の中で、....
眠る森のお姫さま」より 著者:楠山正雄
いました。つぎの妖女は、天使のようなおこころがさずかりますように、といいました。三ばんめの妖女は、王女のたちいふるまいの、やさしく、しとやかにありますように、と....
瘤とり」より 著者:楠山正雄
晩までには、ゆっくりおさらいをしてまいりましょう。」 こういうと、その時右手の三ばんめに座っていた鬼が口を出して、 「いいや、ああはいっても、その場になると横....
かしわばやしの夜」より 著者:宮沢賢治
しょう、とたんのメタル。」 「わたしのはしゃっぽのうたです。」それはあの入口から三ばん目の木でした。 「よろしい。はじめ。」 「うこんしゃっぽのカンカラカンのカ....
鹿踊りのはじまり」より 著者:宮沢賢治
かんがみ。」 はあと嘉十もこっちでその立派な太陽とはんのきを拝みました。右から三ばん目の鹿は首をせわしくあげたり下げたりしてうたいました。 「お日さんは ....