三三九度[語句情報] »
三三九度
「三三九度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三三九度の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
の内輪だけでございまして、國藏夫婦が連なり、森松も末席に坐り、目出度《めでたく》
三三九度の盃も済み、藤原が「四海|浪《なみ》しずかに」と謡《うた》い、媒妁は霄《....
「無系統虎列剌」より 著者:夢野久作
張り戻されて、M内科部長の媒酌で正式に結婚したがね。将来絶対禁酒というので水盃で
三三九度を遣ったそうだ。この間、子供が生まれたといって吾輩の処へ礼云いに来たっけ....
「蛍」より 著者:織田作之助
瞬間ほぐされた。 ところが、その機を外さぬ盞事がはじまってみると、新郎の伊助は
三三九度の盞をまるで汚い物を持つ手つきで、親指と人差指の間にちょっぴり挾んで持ち....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ある。すなわち許嫁の男子(雄)と女子(雌)とが初めて交会し、四海波静かにめでたく
三三九度の御盃をすませる。 それは春から夏を過ぎて秋となり、その間長い月日の間....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
、かずかずの儀式もあるべきに、花やもみじの色もなき浦の苫屋のわび住居。心ばかりの
三三九度じゃ。 (三方を両人のあいだに据うれば、両人は形をあらためて一礼す。玉虫....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
で、一座の人が順々に飲みまわすためで、三つ組の一巡が三献、それを三回くり返すのが
三三九度で、もとは決して夫婦の盃には限っていなかった。大きな一座になると盃のまわ....