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「三世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三世の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ぶ》へ帰って行った。南蛮船《なんばんせん》入津《にゅうしん》の図を描《か》いた、三世紀以前の古屏風へ。 さようなら。パアドレ・オルガンティノ! 君は今君の仲間....
野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
る。Hissarlik の素焼の陶器は自分をして、よりイリアッドを愛せしめる。十三世紀におけるフィレンツェの生活を知らなかったとしたら、自分は神曲を、今日《こん....
るしへる」より 著者:芥川竜之介
くのごとき》の事をや云う可き。さて汝云わずや。DS は「さひえんちいしも」とて、三世了達《さんぜりょうだつ》の智なりとは。然らば彼《かれ》安助《あんじょ》を造ら....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の餓にも苦しんでいる。鳥は幸いにこの苦痛を知らぬ、いや、鳥に限ったことではない。三世の苦痛を知るものは我我人間のあるばかりである。 小泉八雲は人間よりも蝶にな....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
に書いた、韻文《いんぶん》の年代記の中にも、同じような記事が見えている。だから十三世紀以前には、少くとも人の視聴を聳《そばだ》たしめる程度に、彼は欧羅巴《ヨオロ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
い道具に交ぜて、ばらばら古本がある中の、表紙の除れた、けばの立った、端摺の甚い、三世相を開けて、燻ぼったカンテラの燈で見ている男は、これは、早瀬主税である。 ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
るおそれによってその愛国者を怒らせた。では彼は何をしたか。彼はその無上愛によって三世にわたっての人類を自己の内に摂取してしまった。それだけが彼の已むに已まれぬ事....
クララの出家」より 著者:有島武郎
クララが十六歳の夏であった、フランシスが十二人の伴侶と羅馬に行って、イノセント三世から、基督を模範にして生活する事と、寺院で説教する事との印可を受けて帰ったの....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
この暦も永い間には不完全なことが分ってくるので、紀元一五八二年に法王グレゴリー一三世の命令で更に新しい暦が設定された。この暦の誤差は三千年経ってわずかに一日とな....
古狢」より 著者:泉鏡花
塔場の新墓に灯れていそうに見えるから、だと解く。――この、お町の形象学は、どうも三世相の鼇頭にありそうで、承服しにくい。 それを、しかも松の枝に引掛けて、――....
南地心中」より 著者:泉鏡花
、陰気な暗い処が潜んで、礼儀作法も、由緒因縁も、先祖の位牌も、色も恋も罪も報も、三世相一冊と、今の蛇一疋ずつは、主になって隠れていそうな気がする処へ、蛇瓶の話を....
諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
かその内三枚ばかり、今でも下岡蓮杖さんが持っています。その覗眼鏡の中でナポレオン三世が、ローマのバチカンに行く行列があったのを覚えています。その外廓は、こう軍艦....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
人でありながら、こんな事を考えていたのはそもそも誰であったろうか。後にナポレオン三世になったルイ・ナポレオンその人で、その頃はハムの城砦に囚われておったのだ。 ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
うに引越して、あとをくらまかいた、二十何年もたって、臨終にも、目を瞑らず、二|世三世までも苦しんだ。嫉妬、怨念、その業因があればこそ、何の、中気やかて見事に治療....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
二年一月十九日すなわち大王悲境のドン底に於て露女王の死を報じて来た。後嗣ペーテル三世は大の大王崇拝者で五月五日平和は成り、二万の援兵まで約束したのである。スウェ....