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「三乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
算して蚕《かいこ》の卵にも及ばぬ(長さ高さともに一ミリメターの)立方体に一千万を三乗した数が這入《はい》ると断言した。一千万を三乗した数とは一の下に零《れい》を....
三四郎」より 著者:夏目漱石
どうもあたっているらしい。光線の圧力は半径の二乗に比例するが、引力のほうは半径の三乗に比例するんだから、物が小さくなればなるほど引力のほうが負けて、光線の圧力が....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
その太陽中心からの距離に反比例する。それで、収縮の際に、遠心力は中心からの距離の三乗に反比例するのに対して中心に向かう重力の方は同じ量の自乗に反比例する。その結....
木魂」より 著者:夢野久作
たバットの銀紙で球を作りながら、時々その重量と直径とを比較して行くうちに、直径の三乗と重量とが正比例して増加して行く事を、方眼紙にドットして行った点の軌跡の曲線....
時事雑感」より 著者:寺田寅彦
こる確率も均等であると仮定すれば、三度続けて金曜日に起こるという確率は七分の一の三乗すなわち三百四十三分の一である。しかしこれはまた、木曜が三度来る確率とも同じ....
映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
かのように見えるのである。同様なわけで器械の工率のディメンションは時間のマイナス三乗を含むから、映写機のハンドルを二倍の速さで回せば、一馬力の器械が八馬力を出し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
から健斎国手がつれて来たおともで、他の二人は伊太夫の従者の若い者でした。 この三乗三従の一行に加うるに、お角さんが庄公を召しつれて、追分まで送ろうというのです....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
仏教の異端であります。仏教を三階に分けて仏教の第一期は唯一乗教の時代、第二期は唯三乗教の時代で、一乗三乗峻別して通学通行せざる時代にて、機根の勝れたる時代に相応....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
遍、律抄を講ずること七十遍、軽重義を講ずること十遍、羯磨疏を講ずること十遍、三学三乗に通じて、しかも真理を求めてやまなかった。講授の間にはまた寺舎を建て十方僧を....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
請け取りまして私はまた直に「この経の真面目は何であるか」と言って尋ねると「それは三乗は即ち一乗であるということを説明した経文である」と答えた。それからその経文を....