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三位一体
「三位一体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三位一体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
か。 時。エントロピー。プロバビリティ。この三つは三つ巴のようにつながった謎の
三位一体である。この謎の解かれる未来は予期し難いが、これを解かんと努めるのもあながちむだな事ではあるまい。....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
の色彩があせてくることもたしかである。 「毛ぎらい」と「詩」と「ホルモン」とは「
三位一体」のようなものかもしれないのである。 (昭和十年三月、中央公論) ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
片っぽだけかわりに木の義足をつけている。 また或る頁。 水晶街の角にも有名な
三位一体教会の円塔というのがある。このほうは外部にもなかにも階段がない。ただ急傾....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
しよう。 所謂キリスト教の正統派というのは、左の諸点を唱道する人達である。曰く
三位一体の一位が選ばれたる人々を通じて、真理を人間界に伝えるのであるから、その教....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
の間はトルストイの小説集を読んでいる。 * この頃はノミと蚊と南京虫とが
三位一体になって攻め寄せるので、大いに弱っている。僕昨日剃髪した。※これは旗など....
「山の神殺人」より 著者:坂口安吾
くいこんでいるから、放すこともできないし、死神と狐だけ殺すということもできない。
三位一体のようなものだ。不二男を助けるために、不二男の身体だけそのままにしておい....
「影のない犯人」より 著者:坂口安吾
一体のものです。これが武術の極意でして、ワタクシが老来若返りまするのも、即ちこの
三位一体によって……」 「ハハア。さては、先生。オレが十七八のチゴサンのような色....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
あるいは美というものの限界もそのへんにあるのではないかと私は思った。 真善美の
三位一体を人間そのものに求めると、白痴にでも突き当る以外に手がなさそうだ。真善美....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
るものではない。オレにもオレのことすらも分らない時がある。信じられない時がある。
三位一体という言葉があるが、あの本当のワケはどうやら分りかけたのかも知れぬ。人間....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
。もし君が中世紀主義を諷刺しようとすればじゃ、あるキリスト教徒がホームアシヤン(
三位一体を信ずる人)に関してある過失をしたために生きながらに焼かれ、しかるに富め....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
にこの程度の現代風が現れるのは遅きに失したぐらい、酒と女と風呂は暴君にも庶民にも
三位一体の快楽をなしていた。 私は沐浴が好きである。水浴は海も谷川も滝にうたれ....
「かもじの美術家」より 著者:神西清
的な面が好きで、しかも……時たまはかなり酒をやった。 彼女はわれわれ兄弟をよく
三位一体寺の墓地へ散歩に連れて行ってくれたが、そこではいつも、古びた十字架のつい....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
儒教の思想を咀嚼し仏教の教理を摂取し、しかも日本古来よりの神道をその上に位せしめ
三位一体的に日本の文化を推進めて居る。何んぞ支那の文化に劣ることがあろうや。――....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
相続権は彼の血のなかにある。彼の父シャルル五世が、その薨去のとき天国に、そして「
三位一体」(神とキリストと聖霊との
三位一体)に歓び迎えられたことについては、なん....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
その国会議員となるの資格もまた、平民同様ならざるべからず。 英人某曰く、仏教に
三位一体説ありや。政教子曰く、
三位一体説はインドの説なり。仏教中、もとよりその説....