三十六計[語句情報] » 三十六計

「三十六計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三十六計の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
の荷物を腕車《わんしゃ》に満載してやって来た。聴けば、杉田先生はお年寄役だけに、三十六計の奥の手も余り穏かならじとあって、単身踏み留《とど》まり、なんとかかんと....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ぎょうてんしたのはむろんのことなので、しかるに市村宗助、なかなかのこしゃくです。三十六計にしかずと知ったか、楽屋いちょう、緋縮緬、おしろい塗りかけた顔のままで、....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
て見しが、とてもむだと悟っては、もはや争わず、韓信流に負けて匍伏し、さもなければ三十六計のその随一をとりて逃げつ。そうするうちにはちっとは呼吸ものみ込みて三度の....
丹下左膳」より 著者:林不忘
いて、宗門を改めてから出させねばならぬぞ」 あの朝、峰丹波の一刀からのがれて、三十六計を用いた田丸主水正、早々林念寺の上屋敷へたち帰って申したことには、 「何....
」より 著者:宮本百合子
申し込まれたという話があった。その男は、個人的な関係から大事が壊れるといけない、三十六計逃げるにしかずと、怱々《そうそう》に引越してしまった。 詮吉は、きよ子....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、鎧兜で鯰退治《なまずたいじ》に出動という勇気はござんせん、まず、何を置いても、三十六計逃げるに越したことはございません、逃げるには、竹藪《たけやぶ》の方へ逃げ....
」より 著者:織田作之助
真赧になってしまうのだった。沈黙の十五秒が恐ろしく永い時間に思われ、九死に一生、三十六計とばかり、別に用事はなかったんです。唯それだけです、と全くたゞそれだけが....