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「三十日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三十日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
紙に家が倒れたり火事が始ったりしている画があって、そこへ二行に「明治廿四年十一月三十日発行、十月廿八日震災記聞」と大きく刷ってあるのでございます。それを見た時、....
古千屋」より 著者:芥川竜之介
、槍の柄《つか》の折れるまで戦った後《のち》、樫井の町の中に打ち死した。 四月三十日の未《ひつじ》の刻《こく》、彼等の軍勢を打ち破った浅野但馬守長晟《あさのた....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
て、宣告の夕べ寓居《ぐうきょ》の二階に自殺してけり。 (明治二十七年十一月一日―三十日「読売新聞」)....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
いと思ったけれど、年の暮だから一日でも二日でも帰れというて母から手紙がきた故、大三十日《おおみそか》の夜帰ってきた。お増も今年きりで下《さが》ったとの話でいよい....
星あかり」より 著者:泉鏡花
に喰欠かれることの疾いのを、心細く感ずるばかりであった。 妙長寺に寄宿してから三十日ばかりになるが、先に来た時分とは浜が著しく縮まって居る。町を離れてから浪打....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
きみ悪き怪物 百鬼夜行雪の上をはいずる 五色温泉より高湯へ 十二月三十日 高倉山へ行くつもりで仕度をしていると、ウインクレル氏から高湯へ行こうと....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
にする。そのついでにサイダーを飲んで干物をやいて火鉢をかこんで食った。 十二月三十日。小林は昨夜大眼鏡をわったので、みんなが飯を食う時分にもまだ床の中でしょげ....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
やってみると、ぐらぐら動くやつが一本ある。どうも赤木の雄弁に少し祟られたらしい。三十日 朝起きたら、歯の痛みが昨夜よりひどくなった。鏡に向って見ると、左の頬が....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
「升屋が懸はまだ寄越さんかい。」 と算盤を、ぱちりぱちり。 「今時どうしたえ、三十日でもありもせんに。……お師匠さん。」 「師匠じゃないわ、升屋が懸じゃい。」....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
客様にはどうであろうと、この坊ちゃんだけにゃ飽かしたくない。退屈をさしたくない、三十日なり、四十日なり、打ち通すあいだ来ていただきたい、おもしろう見せてあげたい....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
が直接紙面に現れるのである……。 『此等の通信は今から約十年前、一八七三年の三月三十日を以て、私の手を通じて現れ始めた。私がスピリチュアリズムに親しんでから約一....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
から、この実験に用いた真物の環も、王立協会になお保存されてある。 それから八月三十日あるのではないか。」と書いた。 次に実験したのは九月二十四日。 その次....
狂人日記」より 著者:秋田滋
にとっては殺すということほど立派なこと、尊敬に値することは無いのだから。 六月三十日―― 殺すことは法則である。なぜなら、自然は永劫の若さを愛するがためであ....
西航日録」より 著者:井上円了
ず。二十九日暁天解纜、西南に向かいて進行す。船客みな夏装をなし、食時扇風を用う。三十日(日曜)午後、驟雨一過。その翌日はすなわち十二月一日なり。早朝、雲際に山影....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
かつ糧秣欠乏し、遂に北方に退却の止むなきに至った。墺軍はこれに追尾し来たり、九月三十日ゾール附近に於て大王の退路近くに現出した。大王はこれを見て果敢に攻撃を行な....