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「三千世界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三千世界の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
、若殿様は、愈御酒《いよいよごしゅ》機嫌の御顔を御和《おやわら》げになって、 「三千世界は元より広大無辺じゃ。僅ばかりの人間の智慧《ちえ》で、ないと申される事は....
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
ちっ》とも察してくれず、お嫁にゆけのなんのというじゃないか、私の良人《おっと》は三千世界に伊之さんより外にないんだものお前、仮令《たとえ》嫌われたって愛想をつか....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
諸君。トントその後は御無沙汰ばっかり。なぞと云うたらビックリなさる。なさる筈だよ三千世界が。出来ぬ前から御無沙汰続きじゃ。きょうが初めてこの道傍に。まかり出でた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のを御衣《みころも》の、もすその中に掻き抱き給うなる大慈大悲の御前《おんまえ》、三千世界のいずれのところか菩薩捨身の地ならざるはなし、と教えられながらも、特にこ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、がんりきと言い出してまた躍起となり、 「ほんとに、いやな奴たらありゃしない、三千世界の色男の元締はこちらでございってな面《かお》をして、手んぼうのくせに見る....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
言った。 皺手に呼吸をハッとかけ、斜めに丁と鑿を押えて、目一杯に海を望み、 「三千世界じゃ、何でも居ようさ。」 「どこに、あの、どこに居ますのでございますえ。....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
けり 教外 習ひ子は悟りもなくていたづらに明し暮すや教外ならむ 山水三千世界を万理一空に入れ 満天地をも 契るといふ心を題として 乾坤をそのまゝ庭と....
小説のタネ」より 著者:吉川英治
、われわれ仲間の現代人です。そういった仮設で、あの悟空を現代に用いて、二十世紀の三千世界を舞台にする。地球はもちろん、地軸から地上、天上から九天までを大舞台とし....