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「三卿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三卿の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
其処《そこ》は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させ....
元禄十三年」より 著者:林不忘
城中に渡って、柳原大納言、正親町《おおぎまち》中納言、甘露寺《かんろじ》中納言の三卿が、お上りという時だった。 服装のことなど、教えてないはずだから、場違いの....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
宏壮な規模、厳重な構え、巡らした土塀の屋根を越し、鬱々と木立が茂っている。 御三卿の一方田安中納言家、そのお方《かた》の下屋敷である。 その裏門が音なく開き....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
ようぞ」 「この屋敷へでござりますか?」 「ああそうだよ、この屋敷へだよ」 「ご三卿様のご用達、松倉屋の別邸だと存じますが、何事が起こるのでござりましょうか?」....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
政策家で、博徒や無頼漢や盗賊の群をさえ、手下にして使用するかと思うと、御三家や御三卿のご連枝方と、膝組みで話をすることだって出来る――そういう人物であるのだから....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
めからであった。 (お八重様の居り場所どこかしら?) お葉は眼を四方へ配った。三卿の筆頭であるところの、田安中納言家のお屋敷であった。客殿、本殿、脇本殿、離亭....
増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
殿、桐の間、拝殿の三つに区分されてある。霊祭の時、桐の間には将軍、大僧正、三家、三卿のほか座することができなかった。拝殿の畳の上には十万石以上の諸侯が座し、十万....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
た客なる人、京浪人と称しているが、まことは七条左馬頭、梅渓右少将、交野左京太夫の三卿で、歴々たる公卿たちである。 一様にしのびの目立たぬ身装、茶室であるから仰....
私本太平記」より 著者:吉川英治
侍き申しあげ、また政務をみそなわす記録所には、吉田定房、万里小路宣房、北畠親房の三卿を登用召され、世間ではそれを“三|房ノ智”と申したりしておりますそうな」 「....