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「三原山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三原山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
売れたそうである。 浅間の火口に投身した人の数は今年の夏も相当にあった。しかし三原山のは新聞に出るが、浅間のは出ない。ジャーナリズムというものを説明する場合の....
記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
歩として、それぞれに固有ななんらかの文化的な意味をもつものだと思われるのである。三原山の投身自殺でも火口の深さが千何百尺と数字が決まれば、やはり火口投身者の中で....
錯覚数題」より 著者:寺田寅彦
ったら、ヒトラーもレーニンもただの人間であり、A一A事件もB一B事件も起こらず、三原山もにぎわわず、婦人雑誌は特種を失い、学問の自由などという言葉も雲消霧散する....
詩と官能」より 著者:寺田寅彦
ろ、夕飯の食卓で子供らと昔話をしていたとき、かつて自分がN先生とI君と三人で大島三原山の調査のために火口原にテント生活をしたときの話が出たが、それが明治何年ごろ....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
《よく》の気《け》は出した。例のラジウム二百|瓦《グラム》の入った鉄の箱が、この三原山の噴火口《ふんかこう》の中に投げこんであると耳にしたもんだから、なんとかそ....
地軸作戦」より 著者:海野十三
ても、これは熱海の海岸などによくある竹の垣を結いめぐらして、湯槽の中から垣ごしに三原山の噴煙が見えようというようなオープンなものではなく、例によって香港の地下三....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
と小石や泥土が野や山に二三寸の厚さに積んでいた。この現象は海中の噴火か、それとも三原山の噴火か、その原因は判らない。 この不可思議にしてはかられざる自然の脅威....
五月の唯物観」より 著者:寺田寅彦
て、本当に世界が暗くなったり明るくなったりするかのように思い詰めてしまって、つい三原山へ行きたくなりまた反対に有頂天になったりする、そういう場合に、前述のごとき....
異質触媒作用」より 著者:寺田寅彦
。ヨーヨーの緊張時代のあとにコリントゲームの弛緩時代がめぐって来たものと見える。三原山投身者もこの頃減ったそうである。 三 へリオトロープ よく晴....
吝嗇神の宿」より 著者:坂口安吾
も足もめいめい思い思いに不可解きわまる曲線をえがき、鼻からはチョーチン、口からは三原山の熔岩のようにおびただしいヨダレをながしている。こんなに完ペキに威厳のない....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
れが毎日のことではないですか。ああ。熱海市会は百万円のタメ息をもらす。 大島の三原山自殺が盛大のころは、こうではなかった。光栄ある先鞭をつけた何人だかの女学生....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
かも知れないが、当時はケゴンの滝へ身を投げるという新風に先立つこと十数年、まして三原山や錦ヶ浦は地理の先生でも御存知ない時の話だ。 すべて新風を起すとは容易な....
新春・日本の空を飛ぶ」より 著者:坂口安吾
計器を見て戻り、 「青田君の目測、ピタリですよ」 と、呆れた顔で私にささやく。三原山の上空をとぶ。火口をかこんで砂漠がクッキリと、二ツの色と形が美しく面白い。....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の何千分の一という赤ん坊のようなものだそうだ。そういう自然の威力と人間の小さゝは三原山の熔岩を見ると身にしみますよ。ただ、そこには原子バクダンが人間に与える実害....
雷嫌いの話」より 著者:橘外男
、身銭を切って恐ろしく方々へ、この秘書を引っ張り廻してくれた。 大島へ行って、三原山の噴火口を覗かせて、富士山麓の河口湖へ行って、野尻湖へ連れて行って、最後に....