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三台
「三台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
斜めに見た格子戸《こうしど》造りの家の外部。家の前には人力車《じんりきしゃ》が
三台後ろ向きに止まっている。人通りはやはり沢山ない。角隠《つのかく》しをつけた花....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
これを吹き送らせて全市民を殺戮しつくそうという、前代未聞の計画であった。彼等は十
三台の飛行機にそれぞれ分乗して、午前三時というに、根拠地を離れて午前四時を十五分....
「遊星植民説」より 著者:海野十三
だが、それだけではない。人間の漂泊性じゃ。人間の猟奇趣味じゃ。満員電車を止めて二
三台あとの空いた車に載りたいと思う心じゃ。わかるかな。それが人間を、地球以外の遊....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
若は東京方面を襲撃せんとするものと信ぜらる。因に、該主力は、百十人乗の爆撃飛行艇
三台、攻撃機十五台、偵察機三十台、戦闘機三十台及び空中給油機六台より編成せられ、....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
だ」 「ああ、そうでしたね」 月の噴火口《ふんかこう》 偵察ロケットは、
三台も発射された。 それは小型のロケットで、砲弾のような形をしていた。 あと....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
った。というのは、第二号艇と第三号艇と、それから博士が乗組んでいる司令艇と、この
三台の艇内に、やはり時限爆薬がかくされていたことがわかった。 そのあぶないお客....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
した。一同は、どたどたとこの部屋から出ていった。それから賑やかさは玄関に移った。
三台の自動車が、次々に白いガソリンの排気をまき散らしながら、通りへ走り出していっ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
何用あってこんなところへ来たのであろう) 赤十字のマークをつけた病院の自動車が
三台、町の方からやってきて、彼の傍を通り過ぎていった。 (おれは一体、幾歳ぐらい....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、方々に分けた。アメリカのごときは全国六十五箇所に基地を作り、そこから二台または
三台ずつのロケットを、同時に飛出させたのであった。
彼らは、無事に空中の某点に....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
ら金の店を覗くと、出窓の処に、忠臣蔵の雪の夜討の炭部屋の立盤子を飾って、碁盤が二
三台。客は居ません。ちゃら金が、碁盤の前で、何だか古い帳面を繰っておりましたっけ....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
にも、べたべたと手足をあがいて附着く。 電車は見る見る中に黒く幅ったくなって、
三台五台、群衆を押離すがごとく雨に洗い落したそうに軋んで出る。それをも厭わない浅....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
物は未だ来り集わず。木戸番の燈大通より吹きつくる風に揺れて、肌寒う覚ゆる折しも、
三台ばかり俥をならべて、東より颯と乗着けしが、一斉に轅をおろしつ、と見る時、女一....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
来て、背後向に倚りかかって、前後を※して、ぼんやりする。 がらがらと通ったのは
三台ばかりの威勢の可い腕車、中に合乗が一台。 「ええ、驚かしゃあがるな。」と年紀....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
く、近づいて来る跫音もしない。もっともここに来る道で谷中から朝顔の鉢を配る荷車二
三台に行逢ったばかりであるから、そのまま日傘を地の上へ投げるように置いて、お夏は....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
洋燈をと思う処へ、大音寺前の方から盛に曳込んで来る乗込客、今度は五六台、引続いて
三台、四台、しばらくは引きも切らず、がッがッ、轟々という音に、地鳴を交えて、慣れ....