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「三吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
開いて、衣嚢《かくし》から「日本郵船会社|絵島丸《えじままる》事務長勲六等|倉地三吉《くらちさんきち》」と書いた大きな名刺を出して葉子に渡しながら、 「わたしが....
或る女」より 著者:有島武郎
から、わたしはその倉地という方《かた》――倉はお倉の倉で、地は地球の地と書くの。三吉というお名前は貞《さあ》ちゃんにもわかるでしょう――その倉地さんにはほんとう....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の娘がまた隣りへ尋ねて来ました。私はそのとき奥で夕飯を食っていましたが、手伝いの三吉の話では、これも女房に叱られて追い出されたそうです。容貌《きりょう》は悪くな....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いるところへ、七之助が蒼い顔をしてぼんやり帰って来た。隣り町に住んでいる同商売の三吉という男もついて来た。三吉はもう三十以上で、見るからに気の利いた、威勢の好い....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
往来から、七つばかりの男の子が駈けこんできた。 「お母ァちゃん。――」 「まア、三吉。お前、どこで遊んでいたの。いまみたいな自動車が通るところへ、出ちゃ駄目よ」....
地中魔」より 著者:海野十三
少年探偵三浦三吉 永く降りつづいた雨がやっとやんで、半月ぶりにカラリと空が晴れわたった。晴....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
石田乙五郎、上砂政七、木下栄市、納見敏市、大野広一、高地茂朝、小村順一郎 ◯高橋三吉、小林躋造、豊田副武 ◯進藤一馬、四王天延孝、笹川良一、古野伊之助、池崎忠孝....
島原の乱」より 著者:菊池寛
所以である。 島原の南有馬村庄屋治右衛門の弟に角蔵なる者があり、北有馬村の百姓三吉と共に、熱烈な信者であった。彼等の父は嘗つて藩の宗門改めに会って斬られた者達....
先生の眼玉に」より 著者:香倶土三鳥
なったら何にするのか」 と子供たちに聞きました。 「お餅につけてたべる」 と三吉が答えました。 「お婆さんに嘗めさせる」 と忠太郎が言いました。 「お庭の....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
さいと、顔と一所に引傾げた。 学士が驚いた――客は京の某大学の仏語の教授で、榊三吉と云う学者なのだが、無心の小児に向っては、盗賊もあやすと言う……教授でも学者....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
坂田三吉が死んだ。今年の七月、享年七十七歳であった。大阪には異色ある人物は多いが、も....
勝負師」より 著者:織田作之助
しい暑さをそのままぐったりと夢に結んでいるのだろうか、けれども暦を数えれば、坂田三吉のことを書いた私の小説がある文芸雑誌の八月号に載ってからちょうど一月が経とう....
吉岡芳兼様へ」より 著者:織田作之助
私」が必要だったのです。といって、僕は私小説を書いたのではありません。また、坂田三吉を書いたのではありません。 この「私」の出し方と「文芸」九月号の出し方は、....
深川女房」より 著者:小栗風葉
為さんが用足しから帰ったので、中仕切の千本|格子の間からこちらを覗いている。 「三吉は今二階だが、何か用かね?」 「なに、そんならいいんですが、またどっかへ遊び....
蟹満寺縁起」より 著者:岡本綺堂
登場人物 漆間の翁 嫗 娘 里の青年 (坂東三吉) 蟹 蛇 蛙 里のわらべなど (一) 時代は昔、時候は....