三唱[語句情報] »
三唱
「三唱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三唱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
た。彼らは、何かの予感を感じていたのであった。 火夫室の前では、彼らは、万歳を
三唱してセーラーを迎えた。 その日の出帆は、それでも、水夫らにとっては、「凱旋....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
を飲み高い金を払う。軽装(ルックザックを置き)にて燕頂上へ五時着、三角点にて万歳
三唱せり。途中立山連峰、白馬、鹿島槍を見、鷲羽連峰等飛んで行けそうなるほど近くは....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
押立て、世話方数名附添うて、朝早く粕谷から練り出した時、私は思わず青年会の万歳を
三唱しました。慰問隊は専ら麹町区に活動して、先方の青年団の協力の下に、水瓜を截り....
「火星兵団」より 著者:海野十三
の声をあげろ」
「いいでしょう。おい、突撃隊! 大勝利を祝って、大声で、ばんざい
三唱だ。それ、ばんざあい」
ばんざい、ばんざあいと、突撃隊の一同は声をそろえて....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
のものであった。 大月大佐は、隊員をあつめ、東の空をあおいで高らかにばんざいを
三唱した。怪我をしているものはあるが、生命をおとしたものが一人もないのはまったく....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
いる人の姿とが見えた。それは大地主さんだった。私たちはハンケチを打ち振って万歳を
三唱したが、シルヴァーの声もだれにも劣らないほど熱誠にそれに加わった。 さらに....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
てあります。 わたしのたっといおかあさん。 なつかしき父上のために、ばんざい
三唱、おとうさんのよくなられたことを、電報で知らせて下さるブルック先生まことに頼....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
も参列したが、人々は「我 Senior Wrangler の姉君」のために万歳を
三唱」した。実際母は彼よりただ十八歳の年長者であったのである。彼の郷閭の人々のう....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
は、これによってすっかり忘れられてしまった。迷信家の魚銛発射手の老人がまず万歳を
三唱すると、船員一同は心からこれに合唱したのであった。 九月十六日。風は夜の間....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
自にブランデーを注いだ洋盃を高く差し上げ、桂田博士の音頭で「日本帝国万歳※」 を
三唱すると、その声は遍く洞内に響き渡って、谺はさながら月がこの一隊を祝するように....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
顔ばかりである。 それから神官の行事があつた。つづいて君が代の斉唱、バンザイの
三唱など型どおり行われたが、その間、出征軍人山中貞雄は不動の姿勢で颯爽――という....
「勝太郎」より 著者:兼常清佐
や、恐入りました。素人はまずこの辺で満足して僅かの勝太郎の民謡レコードの万歳でも
三唱して引き下る事にいたしましょう。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
年一月一日(元旦)、晴れ。朝、船中に新年拝賀式あり。船長の発声にて両陛下の万歳を
三唱しおわり、雑煮を味わい屠蘇を傾け、さらに領事館に至りて新年の遥拝をなし、午後....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
の仮面をつけた祠官が青竹の弓に白紙の羽の矢を番えて牛に乗り、天下泰平、五穀成就と
三唱して放ち、拝殿へ向って乗り出すと、参詣の群集が牛を取囲みこれを押しつぶそうと....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
会に割愛し、ここにわが愛する「心のふるさと」なる母校並びに全早稲田のために万歳を
三唱して、以てこの稿を終ることとする。(昭和二年六月)....