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「三四郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三四郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
なり肌《はだ》をぬいだと思ったら背中にお灸《きゅう》のあとがいっぱいあったので、三四郎《さんしろう》の記憶に残っている。じいさんが汗をふいて、肌を入れて、女の隣....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
みの客をのせて隅田川の上の方へ夜網に出た。客は本郷の湯島に屋敷をかまえている市瀬三四郎という旗本の隠居であった。あずま橋下からだんだんに綾瀬の方までのぼって行っ....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
鳥渡失敬して並べてみる。 * * * 「僕は、探偵小説家の戸浪三四郎である。かねがね僕は、原稿紙上の探偵事件ばかりを扱っているのに慊らず、なに....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
また雪の季節がやって来た。雪というと、すぐに私は、可哀そうな浅見三四郎のことを思い出す。 その頃私は、ずっと北の国の或る町の――仮にH市と呼ん....
自叙伝」より 著者:大杉栄
く手伝いなどして一日遊んでいた。 六 平民社は幸徳と堺と西川光二郎と石川三四郎との四人で、石川を除く外はみな大の宗教嫌いだった。でもそとから社を後援して....
田山花袋君に答う」より 著者:夏目漱石
のますます序を逐《お》うて迫り来るがごとき点をひどく感服しておられる。氏の近作『三四郎』はこの筆法で往くつもりだとか聞いている。しかし云々」 小生はいまだかつ....
獄中記」より 著者:大杉栄
または懲罰的に独房監禁されたものなどの一時的にいる、特別の建物であった。 石川三四郎と山口とはすでに、やはり新聞紙条令違犯で、その一室を占領していた。山口、石....
洪水大陸を呑む」より 著者:海野十三
ふしぎな器械 「ぼく、生きているのがいやになった」三四郎が、おじさんのところへ来て、こんなことをいいだした。 「生きているのがいや....
赤旗事件の回顧」より 著者:堺利彦
。当時まだサンヂカリズム(サンジカリズム)の名はほとんど現われていなかった。石川三四郎君らは右の三派(もしくば二派)から独立して、婦人運動の雑誌を出したりしてい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
持の……」 江戸で有名はかまわないにしても、金持はよけいなことだ、道庵や、蔵園三四郎にそんなに金があるか無いか、ここへ出て財布を振ってみろと血眼《ちまなこ》に....
長篇小説私見」より 著者:豊島与志雄
に作中人物の名前がいきなり書かれたならば、多くの人はまごつくだろう。浪子、貫一、三四郎、机竜之助、丹下左膳……一体、真摯な文学は、そして作者が血肉を注ぎこんだ人....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
一同の武士は、即座に同意をしてしまった。 「しかし」とこの時一人の武士が――栃木三四郎という若武士であったが――ちょっと不安そうに首を傾げたが、 「目下伏見から....
回想録」より 著者:高村光太郎
鋳金が出来たのは楠公の像である。一番|酷かったのは、大きいだけに日蓮の像で、桜岡三四郎という人が鋳金を引受けてやったのである。岡倉さんの時代には総て学校が綜合的....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
忙中さぞかし御迷惑と存候。然しこれにて渋川君は大なる便宜を得たる事と存候。今日「三四郎」の予告出で候を見れば大兄の十二日の玉稿如何にもつなぎのようにて小生は恐縮....
日本のこころ」より 著者:中谷宇吉郎
》っぽに下駄をひっかけての一人旅で、汽車はもちろん三等であった。丁度漱石先生の『三四郎《さんしろう》』が出たばかりの時だったので、その新しい『三四郎』を一冊|懐....