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「三回忌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三回忌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
これから国へ帰って来ようと思って――明後日《あさって》がちょうど親父《おやじ》の三回忌に当るものだから。」 「そりゃ大変だな。君の国じゃ帰るだけでも一仕事だ。」....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
と実に新五郎も夢の覚めた様になりましたが、是が丁度三年目の十一月二十日、お園の三回忌の祥月命日《しょうつきめいにち》に、遂に新五郎が縄目に掛って南の御役宅へ引....
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
脇指《わきざし》の柄《つか》をそらして、方々の賭場へ大手を振って入り込んだ。父が三回忌の法事を檀那寺で立派に営んだ時には、子分らしい者が大勢《おおぜい》手伝いに....
永日小品」より 著者:夏目漱石
。どうしたら下宿へ帰れるかしらん。 懸物 大刀老人《だいとうろうじん》は亡妻の三回忌までにはきっと一基の石碑《せきひ》を立ててやろうと決心した。けれども倅《せ....
行人」より 著者:夏目漱石
自分は黙然《もくねん》とした。 「君から退院を勧められた晩、僕はその娘さんの三回忌を勘定《かんじょう》して見て、単にそのためだけでも帰りたくなった」と三沢は....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
れないよ」 婆「汝のような可愛い子があっても子に構わず後妻を持ちてえて、おすみの三回忌も経たねえうち、女房を持ったあから、汝よりは女郎の方が可愛いわ……虐めるか....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
れどもそれまでの好みを考えると、そうもできなかったらしく、明応八年四月、元盛の十三回忌に、盛豊が形のごとく僧斎を儲けた時に、実隆は家計不如意のため、志があっても....
女仙」より 著者:田中貢太郎
それに来年は、一級|仙格が進んで、鈴鹿の神になる事になっておるが、両親は今年が十三回忌に当るから、此の七月にまた法要をしてくれようとしておるが、それでは到底鈴鹿....
同胞」より 著者:豊島与志雄
実となって現われてきた時、彼は喫驚して、父の位牌の前に沢山香を焚いた。 父の十三回忌の法会の日だった。家の者や近しい親戚の者など皆で、朝の十時頃寺へ行って、仏....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
かさま成田屋としては『暫』を出しても見たいだろう。文政元年十一月に親父|白猿の十三回忌に碓氷甚太郎定光で例の連詞を述べたまま久しくお蔵になっていたのだからな。そ....
くろん坊」より 著者:岡本綺堂
と、源兵衛はもう相手にもならなかった。 その翌年の盂蘭盆前である。きょうは娘の三回忌、女房の一周忌に相当するので、源兵衛は下大須にあるただ一軒の寺へ墓参にゆく....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
葛《くず》の葉のうらみ顔なる細雨かな 頭巾著て声こもりくの初瀬法師 晋子三十三回忌辰 擂盆《すりぼん》のみそみめぐりや寺の霜 または 題白川 黒谷....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
葉」と「辻説法」――遼陽の秋――洪水の難をまぬかる ことしは五代目菊五郎の三十三回忌追善興行を催すという噂を聞かされて、明治劇壇もかなりに遠い過去となったこと....
法然行伝」より 著者:中里介山
導の絵姿の前に異香が薫じ、法然も聖覚も共に瘧病が落ちたとのことである。 法然の三回忌の時には追善の為に(建保二年正月)この法印は、真如堂で七日間説教をしたがそ....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
も悪るくなっていたんだろう、突然麻痺を起してあっけなく死んでしまったのが、公高の三回忌を行った夜だったというのが何かの因縁だとでも云うんじゃないかな」 「とにか....