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三国山
「三国山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三国山の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藁草履」より 著者:島崎藤村
、などの村々が散布して、金峯山《きんぷさん》、国師山、甲武信岳《こぶしがたけ》、
三国山の高く聳《そび》えた容《さま》を望むことも出来、又、甲州に跨《またが》った....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がしという武功の者があったのだが、これが何か犯せる罪あって出奔《しゅっぽん》し、
三国山へ籠《こも》ったのを、右の鶴見が殿の仰せを受けて召捕りに向ったのだが、その....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
立山と御岳から低地へ降り、もしくは中間の峠を降りた。御岳を尾根づたいに南下すると
三国山と云って、ヒダ、シナノ、ミノ、三国の境、そのヒダ側が竹原村で、そこが尾根か....
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
、病める相俣の淵の岩魚を見舞いにきていたのだ。 上越国境を、東から西へ縦走する
三国山脈、この山脈の東端から南会津の方へ向かって続く万太郎山、谷川岳、茂倉岳、朝....
「猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
、北六の背となるところは、初根郡と越後国南魚沼郡の国境をなす茂倉、谷川、万太郎、
三国山など八千尺級の雪の峻嶺が奥へ奥へを続いている。 この炭焼男は、越後の南魚....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
の、武尊山の周囲に最も多い。四万温泉にも有名な熊猟師がいて上州と越後の国境をなす
三国山脈を、東は法師温泉の上から西は草津の横手山の方まで狩り歩くが、野州では奥鬼....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
の肩にかけて空間に、これを遙かに白い国境の山脈が連なっている。三国峠を中心とした
三国山の峰々である。上越線が開通する以前、恐らく数百年前から、越後国の人々はこの....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
ほぼ南々西から北々東に向うて走っている山脈を、清水連嶺と呼んでいる、人によっては
三国山脈とも称しているが、
三国山は各所に同名があって混同の恐れもあるし、それに三....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
あいが悪い。家士のうちには旧知の朋輩がたくさんいる。で、浅間山を左方に見ながし、
三国山脈をこえ、信濃川の水戸口(現・新潟附近)から、弥彦ノ庄へ入って、佐渡への便....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
急いで行ったのは事実としてよい。――とすれば、次の七日には、上野と越後との国境、
三国山脈をも、はや踏みかけていたのではなかったか。 その三国峠を越え、浅貝、三....