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「三夫婦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三夫婦の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老夫婦」より 著者:黒島伝治
は園子に案内して貰うのだったら全然気がすゝまなかった。どこまでも固辞した。 清三夫婦が日曜日に出かけると、両人は寛ろいでのびのびと手を長くして寝た。誰れ憚る者....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
広からぬ屋敷内に小さい建物が三ツある。主たるのが左近夫婦の住居。次に小さいのが倉三夫婦の住居、次に馬小屋。 さて、左近夫婦の住居というのが、変っている。日本中....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
くしながら、かわるがわるそこへお辞儀をしに出て来た。 「青山さん、わたしどもには三夫婦もそろっていますよ。」 この七郎左衛門の言葉がまず半蔵らを驚かした。 ....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
くらいなものですから。」 夫人は片手を畳について、少し顔を熱らせていた。 庸三夫婦は気もつかずにいたが、彼女はその時妊娠八カ月だった。そして一度|小樽市へ引....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
ばらく何か考えているようであつた。 「君の姉夫婦、すなわち伊達捷平夫婦と、秋川駿三夫婦が今から二十年前に、山口県の今泉という町に住んでいた頃、両家の間にあるいま....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
が(私の買った)マジョリカの大きい壺にささって、これは茶ダンスの上に。 珍しく三夫婦そろいました。てっちゃんと。三組の夫妻が揃うということはなかなかないのよ。....
睡蓮」より 著者:横光利一
の亡くなった斜め向いの主婦も間もなく死んでしまった。裏のこのあたり一帯の大地主に三夫婦揃った長寿の家もあったが、その真ん中の主人も斃れた。 こんな日のうちに加....