三宅島[語句情報] » 三宅島

「三宅島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三宅島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小さいアルバム」より 著者:太宰治
にしゃがんで、うつむいて何か考えている写真、これはその頃、先輩たちに連れられて、三宅島へ遊びに行った時の写真ですが、私はたいへん淋しい気持で、こうしてひとりしゃ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ースに耳を傾けていた。 「唯今午後七時三十分、米国空軍の主力は、伊豆七島の南端、三宅島の上空を通過いたして居ります旨、同島の防空監視哨から報告がございました。以....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
い職人もあるものだ、予て御先祖のお位牌を入れる仏壇にしようと思って購めて置いた、三宅島の桑板があるから、長二に指させようと、店の三吉という丁稚に言付けて、長二を....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
世《とせい》をかせいで、伝馬町《てんまちょう》の大牢でも顔を売り、遂《つい》に、三宅島《みやけじま》に送られ、そこを破ってからは、杳《よう》として消息を絶してい....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
のように煙を吐いて、浮かんでいたところを想像すれば、今日の豆南諸島の大島、利島、三宅島などが、鋪石のように大洋に置かれているのと似て、更に大規模なる山海の布置を....
石ころ路」より 著者:田畑修一郎
僕の着いた日は、海にうねりこそあったが、穏かなうす曇りで、船から望んだときの三宅島はその火山島らしい円錐形の半ばの高さから下方は淡緑色に蔽われて、陸へ上ると....
十二支考」より 著者:南方熊楠
いたち》を盛んに買い入れ殺すより野鼠かくまで殖えただろうと言われた。二巻九号また三宅島に多く犬を飼い出したため山猫減じ、野鼠の害多くなったと記す。朝鮮でも野鼠殖....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
河岸は、流罪人の乗船を扱いまする場所でござります。尤も遠島と申しますのは八丈島、三宅島にて、其の内佐渡は水掻人足と申しまして、お仕置の中でも名目は宜いのでござり....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
陰謀にその端を発しておりまする。しかるに大弐や右門なるものの、その陰謀の源泉は、三宅島において逝くなられましたはずの、あの恐るべき人物から流れ出ているはずにござ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
び沙漠が名物になるには百年もかかるとすると、これは一ツの歴史的な爆発に相違ない。三宅島も地熱が高くなって水がかれ、木がかれはじめたので、噴火が起るのじゃないかと....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ン》まで押しわたろうなんて、えらいことをたくらむ奴もある。八丈島《はっちょう》、三宅島《みやけ》まではわずか四五日の船路《ふなじ》ですが、物騒でなかなか油断が出....
食道楽」より 著者:村井弦斎
のだから味が軽い。揚物《あげもの》にはサラダ油が第一等だね。サラダ油のない時には三宅島から出る純粋の椿の油で揚げると殆《ほとん》どサラダ油に劣らん。一つ試してみ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
一、生まれ故郷は三宅島 わが生まれ故郷三宅島は大島、八丈島などとともに近世の流罪人の島として有....
こども風土記」より 著者:柳田国男
の応対を真似たことが、ゴコトンボの名の起りであった。それによく似た例は伊豆七島の三宅島の一部で、ままごとをネザンバまたはネタンバアということで、これは「ねえさん....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
と訪れたまう神があると、今も信じている処もあるのである。 伊豆七島では大島から三宅島まで、すなわち八丈を除いた六つの島で、その神を日忌様、その日を忌の日という....