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三宝荒神
「三宝荒神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三宝荒神の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅行の今昔」より 著者:幸田露伴
い事は夢に見ようといっても見られなくなり行きまして、母が真中で子供を左右にした「
三宝荒神」などは浮世絵で見るほかには絵に見る事も無くなりましょう。で、万事贅沢安....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に石燈籠や石造の高麗犬なぞの見いださるるところだ。三|面六|臂を有し猪の上に踊る
三宝荒神のように、まぎれもなく異国伝来の系統を示す神の祠もある。十二|権現とか、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
部時代の遺物の中にはまた、十二権現とか、不動尊とか、三面六|臂を有し猪の上に踊る
三宝荒神とかのわずかに破壊を免れたもののあるのも目につく。 さらに二人は石の大....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
楯《たて》もなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先|真闇《まっくら》
三宝荒神《さんぽうこうじん》さまと春のや先生を頼み奉《たてまつ》り欠硯《かけすず....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
風を衿まきで防ぎつつカンテラの油煙を慕って人々は流れて行く。ことに年末の松竹梅と
三宝荒神様のための玉の灯明台、しめ縄餅箱を買うことは、われわれの心へいとなつかし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
事実らしく伝えられたのは是非もありません。 この宝物こそ――伊達家秘宝の一つ、
三宝荒神の前立《まえだて》のある上杉謙信公の兜だったというものもあります。いやい....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
々の講中が伊勢音頭を唄いながら、男女うち混じて歩いている。かつては絵で見ていた、
三宝荒神、即ち一匹の馬に左右へ炬燵櫓を逆さにしたようなものを付けて三人の女や子供....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
る」というほどである。そこで竈の神を宅神として祭るに不思議はないが、それも後には
三宝荒神と習合せられ、あるいは道祖神の信仰と混淆して、宅神としての性質はよほど薄....
「ランプの影」より 著者:正岡子規
明けながらその顔を少しずつあげると、段々すさまじい人相になって、遂に髪の逆立った
三宝荒神《さんぼうこうじん》と変ってしもうた。荒神様が消えると耶蘇《ヤソ》が出て....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
いうのに、何故に祭をするかと不審に思われそうなのは、土地によって竈の神、いわゆる
三宝荒神の祭もあるが、それよりも広く行われているのは恵比須講で、商業地区では正月....