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「三密〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三密の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
に足らぬ修行に、行業《ぎょうごう》は氷霜《ひょうそう》よりも皓《きよ》く、朝には三密の行法を凝らし、夕には秘密念仏の安座を離れず、二|行彬々《ぎょうひんぴん》と....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
も寄らない、若く艶のある、しかも取沈めた声であった。 幕――揚る。―― 「――三密の月を澄ます所に、案内申さんとは、誰そ。」 すらすらと歩を移し、露を払った....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
像を戻し返してつかわすのみか、他宗ながら忰源兵衛の菩提も、こなたで弔い追善供養。三密|瑜伽の加持力にて、安養成仏諸共に、即身成仏兼ね得させん。心を安めよ仏子源右....
迷信解」より 著者:井上円了
真言宗に限りて用うる語である。その意味はよほどむつかしいことじゃが、その宗にては三密加持と称して、いわゆる宗意安心に当たるべき大切の心得である。まず、三密とは身....
私本太平記」より 著者:吉川英治
もなく、南都に遊び洛内に住し、いつか東寺の長者、醍醐の座主にまで補せられて、四曼三密の棟梁と、人もゆるし、みずからも持すこの文観。……いまにみよ、汝ら、この仏罰....