三尺の童子[語句情報] » 三尺の童子

「三尺の童子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三尺の童子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
人間として自己の体面を維持する自重心の故であると察せらるる。もし腕力に訴えたなら三尺の童子も吾輩を自由に上下し得るであろうが、体面を重んずる点より考えるといかに....
流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
りに、斬り手の名は分る、配符は廻る、われわれ一党の素性も知られる、市中では、もう三尺の童子までわれわれを毛虫のように言いそやしておりますよ」 「阿呆! 名乗って....
知と疑い」より 著者:寺田寅彦
う。 知るにはまた種々多様の知るがある。地球上の物体が地面に向かって落ちる事は三尺の童子もこれを知る。これも知るである。空気の抵抗その他をなくすればほぼ一秒間....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
なぞいった調子で、鼻がその持主の行く方向を示す事、船の舳と同様であるという事は、三尺の童子と雖も容易に認め得るところであります。 同時に鼻が時々自分というもの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、後の使命者の真価を教えない、だからもし日本人に向って、秀吉とは誰だと聞いたら、三尺の童子だって知っている、永徳と呼びかけてみて、日本人のうちでは、最も教養のあ....
三国志」より 著者:吉川英治
わらって、楊修の手へ、書物を返しながら、 「わが蜀の国では、これくらいな内容は、三尺の童子も知り、寺小屋でも読んでおる。それを孟徳新書などとは……あははは、新書....