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三峡
「三峡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三峡の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
く至って清し、諸山谷その響きを伝え、冷々として絶えず、行者これを歌いて曰く、巴東
三峡猿鳴く悲し、猿鳴く三声涙衣を霑《うるお》す〉とはよく作った。「深き夜のみ山隠....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
山月、半輪ノ秋 影ハ平羌《へいきやう》、江水ニ入《い》ツテ流ル 夜、清渓ヲ発シテ
三峡《さんけふ》ニ向フ 君ヲ思ヘドモ見ズ渝州ニ下ル 青年は高らかに、その詩を....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
であった。 そこで李白は死を許され、夜郎へ流されることになった。 道々洞庭や
三峡や、巫山などで悠遊した。 李白はあくまでも李白であった。竄逐されても悲しま....
「三国志」より 著者:吉川英治
な状態にあったろうか。 巴蜀。すなわち四川省。 長江千里の上流、揚子江の水も
三峡の嶮にせばめられて、天遠く、碧水いよいよ急に、風光明媚な地底の舟行を数日続け....
「三国志」より 著者:吉川英治
存じます」 やがて張飛も駈けつけ、蜀中の兵馬も、続々と成都に入り、ここ両三日、
三峡の密雲も風をはらみ、何となく物々しかった折も折、国中を悲嘆の底へつきおとすよ....