三年坂[語句情報] » 三年坂

「三年坂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三年坂の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
立って来るのじゃ」 「それでも父《とと》さまはこの春、この清水詣でに来たときに、三年坂で苔《こけ》にすべって転んだのがもとで、それからどっと床に就くようにならし....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、籍が諸陵寮にある。わたくしは宮内省へ往った。そして諸陵寮が宮城を離れた霞が関の三年坂上にあることを教えられた。常に宮内省には往来しても、諸陵寮がどこにあるとい....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
げてそこの軒を離れた。坂を仰ぐと清水寺の崖道が見える―― 「御牢人。――御牢人」三年坂を、武蔵が登りかけた時である。誰か呼ぶので、 「わしか」 振り向いてみる....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
しいところで」 「ても、厚顔ましい。めずらしやとは、わしの方でいうことば。清水の三年坂では、まんまと、討ち洩らしたが、きょうこそ、その素首は、この婆がもろうたぞ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ば、城太郎が尋ねて来たのではないかと、すぐ思ってしまうらしいのである。 ここは三年坂の下だった。 ごみごみした街中ではあるが、往来の一側裏には、藪だの畑だの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
しては、なお死ねない。 みぞれの降る冬になった。 十二月の下旬。清水寺の下、三年坂での騒ぎだった。 「人が殺されてるぞッ」 「いや、たった今、刺されてそこへ....