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三年忌
「三年忌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三年忌の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
。母の初七日のおり境内へ記念に植えた松の木杉の木が、はや三尺あまりにのびた、父の
三年忌には人の丈以上になるのであろう。畑の中に百姓屋めいた萱屋の寺はあわれにさび....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
さず、其の年も暮れて文政四|巳年と相成り、正月二月と過ぎて三月の十七日は母親の十
三年忌に当りますから、天竜院に於て立派に法事を営み、親方の養子夫婦は勿論兄弟弟子....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
四番|勝吉改勝太郎、五番勝四郎、六番勝之助改和吉である。 二世勝三郎の花菱院が
三年忌には、男女名取が梵鐘一箇を西福寺に寄附した。七年忌には金百円、幕|一帳男女....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んは、気の軽い、仕事のまめな方丈様で、与八とは大の仲よしです。 「与八、弾正殿の
三年忌になるで、早いものだなあ」 「そうだなあ、大先生《おおせんせい》が死んでか....
「鹿狩り」より 著者:国木田独歩
そして勇気のある剛胆な、義理の堅い情け深い、そして気の毒な義父が亡くなってから十
三年忌に今年が当たる、由って紀念のために少年の時の鹿狩りの物語をしました。 (明治三十一年八月作)....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
倉から立って、京都に入り、三条車町の旧藩邸に逗留して、そこで病歿された故幽斎公の
三年忌の営みやら、生前幽斎公と親しかった公卿たちや知己へのあいさつやら、また、故....
「父の葬式」より 著者:葛西善蔵
で往復した。これで百カ日の法事まですっかりすんだというわけであった。 「その代り
三年忌には、どうかしたいと思いますね。その時にはいっしょの仏様もだいぶあるようだ....