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「三悪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三悪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
も無い。 然し此れが寺だとすれば、住持は恐ろしく悟の開けぬ、煩悩満腹、貪瞋痴の三悪を立派に具足した腥坊主である。彼は好んで人を喰う。生きた人を喰う上に、亜剌比....
黒百合」より 著者:泉鏡花
片蔭に洋服の長い姿、貧乏町の埃が懸るといったように、四辺を払って島野が彳む。南無三悪い奴と婆さんは察したから、 「何にせい、夜分|出歩行くのは、若い人に良くない....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
のであろう。「寺々の女餓鬼」というのは、その頃寺院には、画だの木像だのがあって、三悪道の一なる餓鬼道を示したものがあったと見える。前に、「相思はぬ人を思ふは大寺....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、世界一切の菩薩、智火に不祥を焼き、浄瑠璃の光を放ち、諸悪鬼神を摧滅して、一切の三悪趣苦悩を除き、六道四生、皆富貴延命を獲させ給え、得させ給え」 と、誦した。....
魔都」より 著者:久生十蘭
にという侍従長からの急報なんで、王様も驚いて売ることは見合わせるといい出したの」三悪人は意外な印東の言葉に思わず眼を見合せていたが、幸田は印東の方へ向き直り、 ....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
仏を申す。定盛為に一念発起して、その弟子になったとある。殺生者はその悪業の故に、三悪道に堕ちねばならぬ因縁を持っている筈であるが、阿弥陀如来は過去の罪業を追及せ....